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【芸能・社会】

クラーク博士 指閉じていた 幻の右手展示

2019年8月15日 12時30分

石こうとポリエステルでできたクラーク像の試作品の右手

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 右手で遠くを指すポーズで知られる札幌観光のシンボル、クラーク博士の銅像に、指の形が異なる右手の試作品が残されていた。銅像があるさっぽろ羊ケ丘展望台で展示されている。

 見つかったのは手首から先の部分で、大きさは約60センチ。石こうとポリエステルでできており、指を軽く開いた実物と異なり、指がくっついている。

 銅像は1976年に設置された。制作した彫刻家の坂坦道(さか・たんどう)さん(1920~98年)の長女、加藤和何子(わかこ)さん(65)=札幌市=が、約10年前に坂さんのアトリエを片付けている際に見つけ保存しており、ことし1月、展望台を管理する札幌観光協会に寄贈した。

 加藤さんは「見つけた時すぐにクラーク博士像の右手と分かった。試行錯誤する中で作ったのだろう」と話している。

 銅像は、札幌農学校(現北海道大)の初代教頭を務めたクラーク博士が「ボーイズ・ビー・アンビシャス(少年よ、大志を抱け)」と呼び掛けるイメージで制作された。

さっぽろ羊ケ丘展望台のクラーク博士の銅像

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