13日に行われた2回戦の立命館宇治(京都)戦で救援登板した星稜(石川)の奥川恭伸投手(3年)が14日、大会日程が順延されたことを歓迎した。3回戦の智弁和歌山戦は16日から17日に変更。今秋のドラフト上位候補右腕は、納得いく調整を重ねた上で強敵退治に挑む。
「日程が1日延びて、中3日になれば疲れも取れる。プラスになると思います」と奥川。13日は大阪市内の宿舎に戻った後、昼寝で体力回復に努めた。ただ、大阪府豊中市内で約2時間の練習をこなしたこの日は「甲子園独特の雰囲気があったので、ちょっとしか投げていないですけど、多少の疲れはあります」と体の状態を明かした。
休息と調整にあてる時間が増えることは、右腕にとって何よりのプレゼント。智弁和歌山の東妻と黒川は4月のU-18日本代表候補合宿で練習した仲だが、「やりにくさはない」と言い切る。万全のコンディションで24年ぶりの8強入りを懸けた大一番を迎えるため、残された時間を有効に使っていく。 (川越亮太)