習志野・飯塚　痛恨２破弾

　２回戦が行われ、１６強が出そろった。センバツ準優勝の習志野（千葉）は５－９で鶴岡東（山形）に敗れた。鶴岡東は初の１大会２勝で４年ぶりの３回戦進出。仙台育英（宮城）は８－５で鳴門（徳島）を破り２年ぶりの１６強入り。関東第一（東東京）は６－５で熊本工に競り勝って４年ぶりに２回戦を突破した。大会本部は、台風１０号接近による悪天候が予想されるため、１５日の３回戦４試合を１６日に順延すると発表した。

　痛恨の被弾だった。習志野の飯塚脩人投手（３年）は８回に鶴岡東の先頭・丸山にソロを浴び、９回２死でも２打席連続の一発を浴びた。１試合で２被弾は初めてという飯塚は「自分の実力不足。相手が一枚上だった。負けた実感がない」と涙声で話した。

　先発した山内が１イニング２／３で５失点と崩れ、エース右腕の飯塚が２回途中から救援。３回から７回までは無失点と試合を立て直し、２年生が中心の打線も追い上げたが力負け。「後輩たちに謝りたい」。消え入りそうな声で繰り返した。

　地元の学校で憧れだった習志野に進学し「中学のころまでは遊びの感覚だったが、習志野に入って本気で野球をやることを覚えた」と飯塚。大学進学を希望するエースは「自分たちが見られなかった優勝を後輩たちには成し遂げてほしい」と夢を託し、静かに聖地を後にした。　（広瀬美咲）