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 終戦の日の15日、阪神甲子園球場兵庫県西宮市)では、球児たちが戦争の犠牲者を悼み、黙禱(もくとう)した。大会は1915(大正4)年に始まったが、戦時中の42~45年は中断し、今年100回の記念大会を迎えた。

 2回戦中の興南(沖縄)―木更津総合(東千葉)の選手らが正午すぎ、ベンチ前に並んだ。サイレンの音が響く中、約4万人の観衆が集まった球場が静寂に包まれた。興南の仲村匠平主将(3年)は試合前、「戦争、震災、豪雨など困難があった。今野球ができる感謝の思いを込めて、全力でプレーしたい。黙禱では自分たちがこれからの社会を担っていくと先祖に伝えたい」と話した。

 夏の甲子園での黙禱は45回大会(1963年)から続けられている。