関東一は同点の5回、1死から野口、重政、初谷の適時打を含む5連打で4点。7回に渋谷の犠飛で加点して逃げ切った。熊本工は4失策と二つの暴投がいずれも失点に絡んだ。7回以降に4点を奪って反撃したが、一歩及ばなかった。
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関東第一のダブルエースのひとり土屋大和投手(3年)が聖地で初完投した。5失点しながらも粘りの投球を見せ、「すごくいい打線だったので抑えるので精いっぱいだった。低め低めを意識した。初戦より余裕をもって投げられた」と胸を張った。同校の春夏甲子園での完投勝ちは、2012年春の準々決勝、横浜戦での中村裕太(広島)以来7年ぶり。
「中学の時は痩せていた」という土屋は走り込みで下半身を強化し、中学3年のころから体重は10キロ増。私服のスキニーを2回買い替えるほどどっしりした下半身が投球を支えた。さらに、初戦で好救援したもう一人のエース・谷に刺激を受けた。3回戦に向け「チームの勝利に貢献できるピッチングをして、また完投したい」と闘志を燃やした。 (広瀬美咲)