長野県松本市、担い手育成へ「プチ農業」支援

サービス・食品
北関東・信越
2019/8/14 19:04

長野県松本市などは今秋、気軽に農業を楽しんで販売収入も得られる就農者支援事業を始める。中山間地で増えている遊休荒廃地を使って農事組合法人などが栽培指導するほか、直売業者らが出荷方法などを手ほどきする。担い手不足に悩む中山間地の農業への関心を高め、地域の活性化につなげる。

新事業は「のんびり村DEスマイル農業プロジェクト『のんびりプチ農業』」。8月末まで参加者を募集している。初年度は農薬や農業生産工程管理(GAP)、草刈りなど営農の基本を学ぶほか、農家を訪問して見学する。農産物のパッケージや出荷方法も講義を受け、栽培計画をつくる。

20年春から栽培を始める。松本市東部の中山間地の農地を利用して野菜や花卉(かき)などを栽培し、収穫した農産物を直売所に出荷してもらう。

中山間地は傾斜した農地が多いなど農業の条件が厳しいうえ、少子高齢化で農業の担い手不足が課題になっている。松本市農政課は「いきなり農業に参入するのはハードルが高い。家庭菜園と本格的な農業の中間ぐらいをめざす人に参加してほしい」と説明している。

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