SMAは、5番染色体長腕(5q)上の
survival motor neuron 1(SMN1)遺伝子の
変異または欠失により引き起こされます1。
survival motor neuron 1(SMN1)遺伝子の
変異または欠失により引き起こされます1。
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健常者では、完全長の機能性SMNタンパク質は、主にSMN1遺伝子から産生されます2。
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SMA患者では、SMN1遺伝子の欠失により、完全長の機能性SMNタンパク質の量が運動ニューロンの生存を維持するのには不十分です2-5。
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すべてのSMA患者は、SMN1遺伝子とほぼ同一のSMN2遺伝子のコピーを少なくとも1つもちます5。
脊髄中の運動ニューロンの機能を維持するために、完全長のSMNタンパク質が必要です5。
SMAの組織病理
大脳皮質で生じた運動の指令は、脊髄のα運動ニューロン[脊髄前角内の赤い細胞及び(A)の緑矢印]を通して伝えられます。(B)のSMA患者の脊髄前角には、健常者(A)で見られる運動ニューロンが見られません。健常な乳児の骨格筋(C)では筋線維の形態が均一ですが、SMA患者の骨格筋(D)では、萎縮した筋線維群(緑の矢頭)に囲まれて肥大した筋線維(白い矢頭)が見られます。SMAでは筋線維は萎縮しますが、筋紡錘(黒いアスタリスク)は影響を受けず、より目立つようになります(D)。この図中の全ての組織標本は、ヘマトキシリンとエオジンで染色されています。すべてのSMA患者は、SMN1遺伝子とほぼ同一のSMN2遺伝子のコピーを少なくとも1つもち、
SMN2遺伝子からのみSMNタンパク質が産生されます5,6,7。
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SMN1遺伝子とSMN2遺伝子の間の5個のヌクレオチドの違いにより、ほとんどのmRNA前駆体(pre-mRNA)からエクソン7が除去されます5。
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SMN1遺伝子とSMN2遺伝子の間のこの差により、完全長の機能性SMNタンパク質が約10%しか産生されないという結果になります5。
SMN2遺伝子から転写されるほとんどのmRNA前駆体からエクソン7が除去され、 |
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