麦焼酎発祥の地として有名な長崎県の離島、壱岐(いき)。
その壱岐において不定期に行われている焼酎の蔵めぐりツアー「壱岐焼酎七蔵めぐり」がなかなか面白くて、焼酎好きな人にオススメできる内容なので紹介してみます。(私が2014年3月22日に参加してきたときの内容です)
1.壱岐焼酎七蔵めぐりの概要
壱岐の島内には歴史ある焼酎の蔵が7つ存在し、それぞれが独自のこだわりを持って焼酎造りを行っています。その7つの蔵を順々に訪れていき、焼酎造りの現場の見学と焼酎の試飲を楽しめるのが今回紹介する「壱岐焼酎七蔵めぐり」です。
工場見学のように発酵タンクや蒸留器を見せてくれて、職員さんが工程や特徴を解説してくれます。そして、焼酎も各蔵で作られた商品を一式並べてくれて自由に飲むことができます。
開催日は不定期のようで、年に数回、土日の2日間で実施する短期イベントのようです。日付は公式サイトなどに事前掲載されますし、インターネット検索ですぐに見つかります。申し込みは事前に公式サイトで行えるのですが、実際のところは現地のフェリーターミナルや観光案内所で当日朝に申し込んでお金を払えばOKです。
2.実際に参加したときの体験記
壱岐には幾つかフェリーターミナルがあるのですが、現地手続きであれば一番発展している郷ノ浦港で行うのが確実です。手続きのスタッフさんが常駐しており参加時の粗品や紙バッグなどもしっかり用意されていますし、蔵めぐりのバスの本数も多いです。(このあたりの情報が公式サイトに載ってないんですよね)
私の場合は対馬からのジェットフォイルで朝一に芦辺港に入ったのですが、スタッフがいなくて朝ゆえに客もあまりいない状態。朝9時に営業開始の観光案内所にいる職員さんが申し込み手続きをしてくれて色々と融通をきかせてくれました。
このイベントは個人で参加し行動する形で、7つの蔵と郷ノ浦港バス停を巡回しているバスに乗って移動します。申し込み時に時刻表の紙をいただけて、自身で好きな時刻のバスに乗って工程を決めながら進んでいくことになります。蔵めぐりパスポートを提示すれば何度でも乗車可能です。
ちなみに、通常は観光客向けに開放していない蔵もあるとのこと。観光マップにも掲載されていますが、常時観光客を受け入れて案内しているのは4つだそうで、残り3つの蔵は非公開なのです。その3つの蔵もオープンにして7つ全部を見学可能なのがこの七蔵めぐりなのです。
さて、蔵めぐり開始。九州北部以外の人からすれば壱岐焼酎の銘柄は殆ど知らないところからのスタートなので、銘柄どころか酒造の名前を覚えるところから大変ですね。
最初に訪れた蔵は「壱岐の華酒造」。ここでは仕込みタンクが沢山並んでいるのが特徴。写真を使って焼酎の作り方、特に蒸留の工程まで説明してくれます。その後に商品を色々と用意してくれて、ひとつずつ試飲させていただけました。基本的にはアルコール度数の低いものから飲むもので、飲みやすいものから提示してくれます。
そして順当に2つ目、3つ目、4つ目と蔵を巡っていく楽しい旅。それぞれ特徴というか杜氏の思いを持っているというこだわりを感じます。
お昼なのですが、七蔵めぐり参加者はマリンピア壱岐で昼食をいただけます。炊き出しのように地元の方が沢山の来訪客に次々と皿に盛って出してくれます。「引き通し」という名前の鍋モノで、プラスチックカップに盛って提供してくれます。おかわり自由でオープンに振る舞っていて、海沿いの心地よさを堪能できます。ちなみにこれも七蔵巡りの参加費に含まれているから嬉しいもの。
6つ目に訪れたのは「山の守酒造」。この山の守酒造はかめ貯蔵として壺のようなかめが沢山並んで貯蔵されています。また、常圧蒸留専用の蒸留器が置かれています。
壱岐焼酎は発祥と言われるだけあり、昔ながらの常圧蒸留が多いというのがひとつの特徴でしょう。原料のコクをしっかり含んだ常圧蒸留らしさのある麦焼酎が多いです。また、壱岐焼酎の特徴は麦2に対して米麹1の割合で使用していることだそうで、米麹を使用することで適度な甘さが出るのだとか。麦麹を使う傾向にある大分県の麦焼酎と大きく違う点でしょうか。
試飲の際には焼酎だけでなく水も飲んでみるといいでしょう。美味しい焼酎造りには水も欠かせないものですので、チェイサーとして水を飲んで体を休めつつ焼酎を楽しむのがオススメです。
最後は広い畑の農道から鳥居をくぐって森の先にある「天の川酒造」。
7蔵それぞれで蔵めぐりパスポートにスタンプを押していき、7蔵すべて達成すると達成賞の粗品をいただけます。今回は焼酎ミニボトル(110ml)と柚子胡椒。焼酎は壱岐っ娘のベースモデルで、飲んでみた限りでは常圧蒸留でちょっと塩辛い印象。水で割ったほうが美味しい気がします。柚子胡椒は別な日に売店で見たところ、小さめサイズにしては結構いい値段の商品。
この内容で3,000円は相当お値打ちだと感じます。破格すぎて、ちょっと申し訳ない気分。もちろん気に入った焼酎は買うこと前提ではありますが、すべての蔵で購入しなければならないってことでもないです。私も購入したのは2本だけでした。
そして、購入した焼酎は量販店で売られている焼酎と違い、開封したときに漂う香りが実に豊か。なかなかいい味でした。
そういえば島内の方にオススメ焼酎を聞いてみたところ「壱岐スーパーゴールド」という答えが返ってきました。東京でも手に入るんですよね。それだけ万人に受け入れられている商品ということか、日常消費としてピッタリな内容ということでしょうか。
なかなかいい思い出になりました。
(もう少し記事を充実させる予定ですが、ひとまず投稿します)