カラットバー、真実を隠した場所

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 ICO(イニシャルコインオファリング)でかつては詐欺が横行していたが、こうした先は没落、現在は真剣に取り組んでいる企業だけが生き残っている。しかし、ギアナとマダガスカルでの金採掘権を持つカラットバーは、金本位制に立ち戻るようなトークンをリリースした。これにより、カラットバーは数多くの投資家を誤った方向にリードしている。その証拠がある。

●700トンの金?

 カラットバーによれば、ギアナにおける同社の採掘権だけで700トンの高いグレードの金がある。しかし、ギアナの地質鉱山省の公開情報によれば、国全体で700トンの金が埋蔵されているとのことだ。1つの民間企業が700トンの金を所有しているだろうか?さらに、どの機関もその存在を示す情報を持っていない。加えて、カラットバーに関連する可能性がある登記申請はない。

 独立監査法人によれば、マダガスカルの鉱山には22トンの金が埋蔵されている。これらはカラットバーとは関連がないTSARAVINTANA MINING S.A.R.L.U.が所有している。加えて、この会社は主にルビーやサファイア、ウラン、ロジウム、マラカイト、マイカの採掘に従事している。

●銀行?その他の銀行とは?

 18年10月、アトランタでのイベントでカラットバーの経営陣は「マイアミで銀行のビルを見たことがあるか?その銀行はリアルだったか?それは好きか?」と発言した。もしマイアミに銀行があれば、その会社は1億ドル以上の資本だ。「カラットコイン」や「カラットゴールド」、「カラットバンク」、「KBC」などの登記はない。唯一、本社をニューヨークに置き、住所が「Room number 700 at 18851 NE 29th Ave, Aventura」の「KARAT COIN CORP.」という会社だけが存在する。この住所に銀行は存在しないが、短期リースのいくつかのオフィスがある。「office number 700」は月60ドルでレンタルできるバーチャルオフィスだ。なんという偶然だろうか。

●「金のホコリ」に150ユーロ

 カラットバーがオファーしている交換レートを計算したことがあるだろうか?カラットバーがオファーしている最少投資額は150ユーロだ。この金額を払って、あなたは0.2グラムの金を手にする。金1グラムはだいたい38ユーロだ。実は、カラットバーは7.6ユーロ(実際の0.2グラムの金の価格)を150ユーロで交換することオファーしている。詐欺であることは明らかだ。

 19年7月4日、米国独立記念日に、カラットバーの経営陣は100KBCトークンを1グラムの純金と交換することをラスベガスのイベントで発表した。偶然の一致なのかどうか、KBCトークン価格は12セントから3セントに数日以内に急落した。

 カラットバーが真面目にビジネスをしていることに疑念を持つだろうか?そう、疑念を持つべきだ。あなたの洞察力で資産を守るため、投資先を選定する際には注意してほしい。

(イメージ写真提供:123RF)

https://nulltx.com/karatbars-where-they-buried-the-truth/

This story originally appeared on NULLTX.

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