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    【テーマ】
  • 『日米戦闘機選定で見える日米安保の新たな課題』
    【ゲスト】
  • 白眞勲 民主党参議院議員
  • 中谷元 自民党衆議院議員
  • 杉山蕃 元総合幕僚会議議長
  • 森本敏 拓殖大学大学院教授
    【解説キャスター】
  • 能勢伸之 解説委員

F-X=次期戦闘機 私が選ぶならこれだ!

白眞勲議員・・・「F-22」
理由:「この戦闘機は、いろいろな事情があるのは解っているが、自衛隊の方々が『ほしい』というものを何とかしようというのが政治家の仕事だから、あえてF-22にしました」

中谷元議員・・・「F-35とF-15FXの併用」
理由:「F-22は米空軍への生産を中止していますし、ゲイツ国防長官が輸出に対して難色をしめしているので、絶対に無理だと思います。F-35の場合は3年ほど遅れていますし、単価も上がってきています。自衛隊に必要な40機は揃えられないと思いますので自衛隊が慣れ親しんだ、F-15と一緒にしたほうがいいですね」

杉山氏・・・「F-35」
理由:「日本は今まで少数精鋭で最新鋭という考えでF-Xを選定してきました。その伝統から考えて、第五世代一本に絞った方がいいです」

森本教授・・・「F-35」
理由:「日米の同盟関係を考えるとF-22が手に入らないならF-35しかありません。」

F-22 その不定透明な将来

  F-22はオービー条例などにより輸出禁止となった。この事について森本教授は「当初の設計通りにつくったら世界最強の戦闘機になってしまった。これにアメリカは、『いくら同盟国でも売りたくない。アメリカだけが独占したい』と思ったんでしょう」とアメリカの考えを代弁した。
 これに反町キャスターは「今、性能が良くていずれ追い付かれる事はないのか」という質問した。森本教授は「いくらロシアが作ったところで、追いつかれるのは15年~20年先になりますから、当分は圧倒的に有利でしょう」と答え、このことから同盟国でもデータを譲れないと説明した。
また杉山氏はステルス爆撃機「B-1」、「B-2」を例に挙げた。
「B-1、B-2も輸出禁止なんです。これと同じでF-22は、他の期待から抜き出た性能を持っている。だからアメリカは隠し玉として持っていたいんです」

F-22 輸出版の可能性

 反町キャスターは、白議員に「政府与党に嘆願できないのか」と質問すると、「本来は、そうです。私たちとしてはアメリカに同盟国なんだから譲ってほしいと交渉するのが義務だと思いますね」と答えた。これに森本氏は、こう苦言の呈す。「交渉するにしても日本政府の意思決定を統一してからになる。前大臣が交渉したときも『F-22のデータを見せてほしい』ということで交渉したんです。だから『日本はF-22を必ず買うから』と言うことで交渉すればいいんじゃないでしょうか」

もうひとつの「第5世代機」F-35その現状と課題

 F-35は、現在開発が1年以上遅れており、アメリカの『ナン・マカリー条項』という、兵器開発における予算に関する条項に抵触するのではと言われている。これに森本教授は、次のように話す。
「アメリカで今まで『ナン・マカリー条項』に引っかかったものってないんです。とくにF-35というのは、アメリカを含めた9カ国の共同開発をしているので、この条項に照らし合わせるのには、そもそも無理がある」とし、F-35を日本が購入する難しさについて、こう述べる。「共同開発をしているのに、日本はアメリカとしか交渉しないのはおかしいし、当然のように他国から『開発予算を出せ』と言ってくるでしょう。だからF-35を買うのは相当難しいですね」

間に合うのか?F-X

 これだけ難航するF-X問題だが、現行のF-4EJの老朽化を考えると2015年~16年度には買い替えることを予定している。
このことに「本当に間に合うのか?老朽化している戦闘機をいつまで使うのか?」という疑問が出てくるが、これに杉山氏は次のように答える。
「買い替えのタイミングが上手くいかなくても自衛隊は、F-4を1~2年は使うこと可能だと思います」と説明した。これに中谷議員は、「飛行機は使わなければ寿命が延びるんです。ですから節約しながら飛ばす回数を減らす方法をとるんじゃないですか」と杉山氏の説明に付け足しをした。

オフセット取引のメリット、デメリット


 オフセット取引とは、兵器を買う際に買う側の国の生産物を兵器代金の50%(交渉次第では100%もある)で購入するという取引をする。しかし、これは交渉の段階で両国がけん制しあい交渉が難航するケースがある。この取引は世界各国で行われているが、日本はまだ導入していない。
これに白議員は「日本はやはり、行政の縦割り構造に問題がある」と指摘した。

白眞勲 民主党参議院議員の提言:『失敗を恐れない行動力』

 「日本の政治家は、失敗したらどうしようという人が多かった。しかし世界は官民一体となってプレスをかけても失敗するケースがあるんだから、失敗を恐れない行動力が必要だと思います」

中谷元 自民党衆議院議員の提言:『性能と価格のみならず、産業基盤・技術基盤 国産をめざせ!!』

 「中国は、すでに自国での兵器開発を進めている。日本も様々な研究開発を経て国産を目指すべきです」

杉山蕃 元総合幕僚会議議長の提言:『迅速な選定作業 防衛政策の一貫性』

 「なるべく早い選定作業を進めてほしい。今回政権交代によって、1年先送りになったわけですが、外交・安全保障の場合そんなに意見が違うわけないので、一貫性のある政策をしてほしいですね」



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