今日も、いい一日だったな。
そんな風に思って過ごしている。
電車から見た桜並木が綺麗だったし。
お店で頂いた、鯖の塩焼きが美味しかった。
会社で、楽しい話で盛り上がって、
お疲れ気味のひとを笑わせることもできた。
見上げた木々に新緑を感じて、
プランターのラベンダーが
ぐんぐん伸びていくのを知って
嬉しく思う。
猫が、私を待っていて
ゴロゴロ甘えてくれる。
娘は、実家でじいじばあばと
楽しい時間を過ごしているらしい。
珍しいひとり時間に
夫のための金色!のネクタイを新調しに
街へ出かけてきた。
明日、私が生きていられるかなんて
誰にも分からないでしょう?
肉体から離れることに、
あまり不安は感じてはいないけど、
今、こうして
みんなと一緒に過ごせるのが
まるで奇跡のようで、
とても嬉しい。
今がこんなにも愛しくて、
不意に泣いてしまう。
〝月が綺麗ですね〟というフレーズに
「あなたを愛しています」って隠された意味が
あったことを、ご存知でしたか?
英語教師をしていた頃の夏目漱石が、
「I love you」を「我君を愛す」と翻訳した
教え子を見て、
「日本人はそんなことは言わない。
月が綺麗ですねとでも訳しておけ」
と言ったという逸話があるそう。
ふたりが月を眺めながら
その美しさをともに感じ
心を通わすことができれば、
そこに愛を感じられる。
あえて言葉にはせずとも、
それだけで充分なコミュニケーション。
寄り添って、
誰かと同じ方向を眺められたら、
そんな時間が、既に愛なのです。
愛は、あなたのそばに
溢れているでしょう?
だから大丈夫。