片割れさんとのデートの次の日、
母からメールが届いた。
「昨日はどこに行ったの?
主婦がひとりで出歩くってどういうこと!
親だよね!」
それを読んで、凹む。
勘のいい母だから、何かしら
感じとっているのかなと思った。
親だから、ひとりで出歩いてはいけないの?
親だから、娘を優先しないといけないの?
主婦だから、出歩いてはいけないの?
と、考える私は、ぐにゃぐにゃ悩んだ。
でも、感じる私は、会えて幸せだった。
そばにいることができた時、
脳内には美しい雪が降っていた。
母は、真面目な人。しっかりしなきゃ
いけないという感覚が強い人。
私は、母が自分を押さえて
姉と私を育ててくれたことも
知ってるし、
今回のメールも、孫のことを大切に
思ってるからこそ
届いたのも知ってる。
既婚者の私が、
既婚者の片割れさんにふたりで会うのは
世の中の常識ではいけないことと
判断される。そう思った。
落ち込む私をみて
意外な反応をしたのは、
夫だった。
「えっ〜、たまの自由時間もダメなの?
愛する存在をサポートする、
周りのサポートもお願いしたいよね。w」
ゴールデンウィークの最終日は、
家族で西伊豆を訪れている。
温暖な気候のこの土地の人と交流すると
穏やかな県民性を感じる。
あまり見かけない枇杷の木や
ブーゲンビリアにも驚いた。
寒いところで育った人は、我慢強い。
遠慮深くて、あまり自分を出さない
ように思う。
自分にも他人にも、厳しい。
真面目。
夫に、初めて
魂の片割れのような人に出会えたことを
話した時、
夫の開口一番に発した言葉は、
「そのお相手は、
虚弱体質なんじゃないの?」
だった。
そう、私は、身近な人たちには
虚弱体質だと思われている。
よく寝込むし、めまいで長年悩んできて
ようやくまともに?旅行に行けるように
なったのは、ここ最近。
でも、片割れさんは
私に、こう言う。
「リヨは、なにか隠してない?
俺の中で感じているリヨの本質は、
元気いっぱいで健康パワフルなんだ。
俺も小さいころから、周りの人には
虚弱だと思われてきたよ。
体質変えられると思うけどな。」
体質ってどうすれば変わるの?
食事?環境?
それとも瞑想!?
「全部だよ。
それだけでなく、思考や関わる
エネルギーや、それに浄化もだよね。
そりゃね。ひとそれぞれ
弱いところはあるかもね。
でも刷り込まれた思考や、
とる行動は、大きな原因のひとつだよ。」
私の本質って
一体、どんな私なのだろう?
呼吸が浅いところも
実は、改善できたりするのかな。。
客室で、休ませてもらいながら
ぼぉーっと考えた。