一章 スライムディザスター
プロローグ
2030年5月 今日も俺はダンジョンに潜っている。
2023年に世界に突然地下迷宮が出現した。現在までに世界中で3000程の地下迷宮が確認されているが、
この地下迷宮は現在ダンジョンと呼ばれている。
ダンジョンは階層も10層程度のものから、100層を超えて未だ最下層が確認されていないダンジョンまで多種多様である。
当初ダンジョンが発見された時には、
「古代遺跡か?」
「いや地底人?」
「埋蔵金?」
などと連日テレビを賑わせていた。
日本の場合、国の管轄下に置かれ、自衛隊による大規模な調査が行われた。
6年間程度の調査の結果、ダンジョンにはファンタジー要素満載でモンスターやお宝、ダンジョン内でのみレベルやステータスや魔法まである事が判明した。
調査を受けて法整備が進み2025年に一般公開されるようになった。
ダンジョンができたから3か月後、ダンジョンからモンスターが大量に出てきた。
何とか、退治することはで出来たが、被害は甚大。政府はこれを重く受け止めた。
それを期にダンジョンに潜るための資格。ダンジョン探索調査員 通称『探索者』が設けられた。一般人は基本的に、『冒険者』と名乗っている。テンプレだからね。
資格は満15歳以上 であれば応募可能。10万円の受講料を振り込み7日間の学科講習を受ければ探索者ライセンスが発行される。
当初応募資格は20歳以上となっていたが、いざスタートしてみると仕事をしている人からの応募がほとんどなく、急遽15歳以上に変更となった経緯がある。
結果的に、中二心溢れる若者がたくさん集まって来た。
僕、新崎零琥 も15歳になったと同時にお年玉を貯めた10万円を持って速攻探索者ライセンスを取得した。
抑えきれない期待感を胸に取得した翌日にはダンジョンに潜っていた。とはいっても無断で7年前からずっと入っているけど。
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