続いてしまったので、今回から本作に「残酷な描写」タグが付きます。
R-18パートとして7.5話も投稿してます。
モモンガさんの初夜詳細。
オマケ的な初夜ビフォーアフターなデータも別途投稿してます。
アルベドに手を引かれ、シャルティアに絡みつかれながら、浴室に向かうモモンガ。
私室据え付けの風呂だけに、移動も何もない。
鼻息荒いシャルティアはゴシックドレスを驚くべきスピードで脱ぎ捨て。
モモンガとアルベドに至っては、初めから全裸である。
洗い場ではシャルティアに身を清める手伝いをしたいと言われ、微笑ましく思ったのだが。
投擲系の戦闘もこなすシャルティアの器用度は、アルベド以上であった。
止める間もなく、指で舌で狂わされ。
念入りに奥まで舐め清められた。
短時間で何度も達していると……真打の如くソリュシャンが訪れる。
そして今や、モモンガは粘体メイドの中へと飲み込まれていた。
アルベドが目配せすれば、ソリュシャンは薄く笑ってモモンガに侍る。
嗜虐的かつ淫奔な性質を持つ彼女は、アルベドともシャルティアとも波長が合うのだ。
「いかがで、ございましょう♡ モモンガ様……酸などは出さず、洗浄用に、成分操作しておりますが……っ♡」
モモンガの全身を飲み込み、顔のみ乳房の谷間から出させ。
昏い目を蕩けさせて、ソリュシャンが問う。
プレアデスとしてメイドとして、最初に至高の御方の側仕えし侍る名誉。
一人の女性として魅力を感じてもらえる栄誉に、ソリュシャンは酔っていた。
何より、ソリュシャンは粘体全体でモモンガを“感じられる”のだ。
感覚操作次第では、己の中を文字通りモモンガに“かき混ぜて”もらう感覚すら味わえる……無論、そんなことをすれば主への丹念な奉仕はできない。理性で留めてはいるが。ソリュシャンは絶えず、主に“かき混ぜていただく”誘惑と戦いつつ、蕩けた顔で奉仕していた。
「そ、ソリュシャンっ、あっ、そ、そこは、もう、シャルティアがっ♡」
モモンガとて、全身をねっとりとした粘液に全身を包まれ、這いまわられるのだ。
開発され尽くしたモモンガには、愛撫としか思えない。
「はっ♡ はぁぁ……はい♡ メイドとして、念入りに清めさせていただきますっ♡」
ソリュシャンの口調も熱を帯び、呼吸も乱れ。
傍目にも、粘体の中で淫らに絡み合っていると見てとれる。
「っ、あっ♡ またっ、アルベドっ、み、見なひぎゅっ♡」
過敏な場所も、念入りに這い込まれ磨かれて。
びくっびくっと、メイドの中で痙攣する。
シャルティアの時から、他の女の手で絶頂する己をアルベドに見せまいとするモモンガだが。
そんな羞恥こそ、彼女らを昂ぶらせ悦ばせる。
今も絶頂顔は、愛する妻、娘同然の存在、名もろくに覚えていなかったメイドに見られ……羞恥快楽を開発されているのだった。
そんな間も傍に浮かぶ
すでに現れた騎士たちによって、村への襲撃が開始されていた。
最初に気づいたのは、奉仕の機会を奪われ、退屈そうに鏡を見ていたシャルティアだった。
「おお、人間どもの殺し合いが始まった様子でありんす」
「殺し合いというには、一方的じゃないかしら……」
騎士たちが村になだれ込み。
村人たちが逃げ惑っている。
抵抗しようとする者はほとんどいない。
「はぁっ♡ はぁっ♡ にゃ、なに……?」
まだ呼吸も整わないモモンガが、ソリュシャンの乳房の間から鏡に目を向ける。
「セバスはまだの様子。〈
「ん……デミウルゴス様が、何か話かけておられましたが……」
「おそらくは敢えて一定の犠牲を出させ、交渉で有利に立たせるつもりかと」
三者三様の意見、報告が為される。
「はふ……♡ ソリュシャン、少し、洗浄を止めろ。少し集中して、見るぞ。確かにセバスでは、犠牲が出るより先に解決してしまいそうだが……」
小さく身じろぎするだけで甘い声を漏らしながら。
モモンガが明確な命令を下した。
命令とあらば、全員が居住まいを正し、忠実な部下として侍る。
「あは……承知いたしました。ですが、お望みとあらばいつでもマッサージと洗浄を行ないますので。どうか遠慮なくおっしゃってくださいませ」
出せとは言われなかったのだから……取り込んだモモンガを、解放したりはしない。
歪んだ笑みのままに、ソリュシャンが胸元から顔を出したモモンガへの刺激を止め。
過敏な部分を止めて、肌をゆっくりと舐める如く流れ撫でるに留める。
「ん……刺激は抑えておいてくれ」
モモンガも、小さく震える声のまま、止めはしない。
シャルティアが抗議しようとしたが……アルベドが止める。
正妃たるアルベドも認めているのだ。
ソリュシャンとて、この栄誉と悦びを容易に手放す気などない。
少しでも長く、己の中にいていただくべく、ソリュシャンは全力で快適な環境を与えた。
洗い場で眺めていては湯冷めすると、四人が浴槽に入る。
「はぁ……なるほど。ソリュシャンの粘体ごしに湯を感じるのは、いいな。先刻からお前の中で随分と動いてしまっているが……大丈夫なのか?」
胸元からちらりと、ソリュシャンの顔を伺うモモンガ。
モモンガとしては立ち泳ぎに似た体勢。
ずいぶんとソリュシャンの中をかき混ぜ続けているのだ。
「モモンガ様を中に迎えるは、この上なき光栄。どうか存分に味わってください……」
言いつつ、モモンガが状況を見やすいよう、鏡を操作して戦闘状況を映す。
「そうか、ありがとう」
モモンガとしても心地よい状態を、無理に破るつもりはない。
ソリュシャンの中にいれば、アルベドやシャルティアの悪戯にも晒されないのだ。
じっと、真面目な顔で鏡を眺めるモモンガ(ただし顔はソリュシャンの谷間にある)。
「……私は魔法専門職ゆえ聞きたいのだが。お前たちはこの騎士や村人の力量をどう見る?」
まるで強そうに見えない。
スキルは使っておらず、後衛を伴ってもいない。
魔法専門職のモモンガから見ても、攻撃は遅く、たいした威力とは見えないのだ。
しかし、村人はそんな攻撃で簡単に死んでいる。
騎士の装備もまるで初期状態。鑑定をせずの判断は早計だが……全員が偽装した装備で振舞うような特殊部隊がありえるだろうかと、モモンガは首をかしげた。
「論外でありんす」
「よほど高度な隠蔽でもなければ、取るに足らない連中かと」
「はい。100レベルの御三方に遥かに劣る私から見ても、容易に始末できるかと」
三人の評価も完全なザコとのことだった。
「ソリュシャン。お前のレベルを教えてくれ」
一応聞いておく。
「は。57レベルでございます、モモンガ様」
「ふむ……騎士は最大30レベルと見ておくか。村人は騎士の半分程度か?」
鏡の中、逃げ惑う村人たちが騎士たちに切りつけられ、血を噴き出して死んでいく。
家族を逃がすべく騎士にしがみつき、時間を稼ごうとする男がいた。
しかし、彼は敢え無く殺され、こちらに向かって口を動かし、必死に何か言っている。
「なかなかの絶望顔でありんすね」
「ええ。入浴中の娯楽としてはなかなかだわ」
「私も、じっくり溶かしてあんな顔に……ふふ」
三人とも、物騒な感想を抱いている。
(カルマ値のせいかな? 私もその影響を受けているのか? 人間だった頃なら、卒倒しかねない光景だと思うんだが……といって、特に面白くも感じないな。弱者を虐げる様子は好きじゃない。アルベドたちが喜んでいるのは、嬉しいんだが……)
モモンガは真面目に考えこみ、己と状況を分析する。
騎士たちが、いかにもモブっぽい村人を殺戮する様には不快感がある。
だが、それは断じて正義感などと呼べる感情ではない。
妹だろうか、幼い子を連れた娘が森へ逃げる様子が映る。
いたぶるように追いかける騎士たちが映る。
かつて低レベル時に、PKされた己の姿。
社会構造の中で搾取され続けるリアル。
時の流れに取り残されるギルドの状況。
か弱い姉妹が殺されんとする状況に、かつてのモモンガ自身が重なった。
「…………不快だな」
ぽつりと重く呟く。
鏡の中、娘は必死に抗い、幼い子を逃そうとしている。
庇うように背中を切り裂かれ……倒れる。
過労で命を落とした、リアルの――鈴木悟の母のように。
「やはり、モモンガ様ももったいのう思いんすか? 妹はちと幼すぎんすが、姉の方は磨けば光るでありんしょうに――ひっ!?」
軽口で答えようとしたシャルティアの貌が恐怖に固まる。
「…………」
押し黙ったモモンガの目が紅く光り、内から昏いオーラが溢れだしていた。
「も、モモン、がさ……ま……っ……お、ぼ……」
ソリュシャンは形を保てず、浴槽内にどろりと溶け崩れ広がる。
白い裸体のモモンガが、浴槽に足のみ浸けて立っていた。
そんなモモンガの手を、アルベドはそっと握る。
「すまぬ。アルベド――それに、シャルティア、ソリュシャンも」
さっきまでよがり狂っていたとは思えぬ声に。
シャルティアは湯に顔をつけてもひれ伏し。
ソリュシャンもまた、必死に人型に戻りつつ頭を下げた。
鏡の中、騎士がもう一度剣を振り上げ。
娘にとどめを刺そうとする。
そして――騎士の頭が、兜もろとも
「モモンガ様、セバスが村にたどりついたようです」
アルベドが宣言すると共に。
モモンガは無言のまま、伴侶の手を少し強く握った。
どこに地雷があるかわからない、危険な上司モモンガ!
ソリュシャン参戦。
アルベドさんは個人依存にならないよう、複数相手と関係結ばせに来てます。
ただし、モモンガさんはメイド相手でも受け身プレイしかしません。