【ソウル=恩地洋介】ソウル市の日本大使館前で19日未明、乗用車に放火し、やけどを負って病院に搬送された70代の男が同日、死亡した。韓国警察当局の関係者によると、男は事件直前に「日本への反感から火を付ける」と知人に話していた。遺書は見つかっていない。周囲の証言によると、男は「強制徴用された親戚がいる」と話していたという。
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警察の調べで、車内からガソリンのような液体が入った20リットル入り容器2個と、ブタンガス入りとみられるボンベ20個余りが見つかった。車は知人から借りていた。
日本外務省は事件を受け、韓国で外出する際には周囲の状況に注意を払うよう呼び掛ける「スポット情報」を出した。日本大使館の要請を受け、韓国警察は関連施設の警備要員を増強した。
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