人生で一番緊張したのは、2008年に大林宣彦監督の映画「その日のまえに」に出演した時だ。
小学生の頃、テレビで「HOUSE」や「転校生」「時をかける少女」を観(み)たのが大林映画との出合いであり、その抒情(じょじょう)性やノスタルジイの世界に惹(ひ)き込まれた。おそらく大林映画に出合っていなければ、私は短歌を詠んでいなかっただろう。
20代の頃は、尾道のロケ地をめぐり、そこで偶然、大林監督に2回…
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