トップ > 中日スポーツ > 高校野球 > 記事一覧 > 記事

ここから本文

【高校野球】

「10勝を何年も」評価上がる星稜・奥川 中日スカウト陣が初戦チェック

2019年8月12日 16時8分

写真

 第3試合の智弁学園を最後に全49代表が出そろった12日、中日スカウト陣は一通りのチェックを終えた。高校BIG4の大船渡・佐々木や創志学園・西、横浜・及川ら有力選手が出場を逃し、目玉選手が少ない中、旭川大高を3安打完封した星稜・奥川が、さらに評価を上げる形となった。

 米村チーフスカウトは「重圧がある中で地方大会を勝ち抜き、勝てる投手に成長した。エースの自覚も感じられる。プロは勝たないといけない世界。そういう面も大事」とまず、奥川のメンタル面を高評価。さらに、「負けが少ない、貯金ができる投手になるのでは。10勝を何年も続けられると思う」とプロ入り後の活躍を展望した。

 もう1人、評価を上げたのが津田学園・前。「スピードもあったし、制球も良かった。変化球でストライクを取れるようになり、まとまってきた。センバツより良くなっている」と好印象。また、霞ケ浦・鈴木寛は、「初回に打たれて、整理ができないまま終わってしまったよう。ただ、素材はいい。評価は変わらない」と下げることなく、上位候補に位置付けた。

 野手はやや小粒だったが、星稜の強肩捕手、山瀬や、八戸学院光星・武岡と花咲徳栄・韮沢の両遊撃手の攻守に渡るセンスに注目した。同チーフは「山瀬の地肩は超一流。打撃に課題はあっても、まずは守備を重視したい。あの肩は希少」と評価した。(麻生和男)

 

この記事を印刷する

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ