朝鮮日報

ソウル市中区庁長が掲揚指示「NOジャパン」旗、商店主ら反発で4時間後に撤去

ソウル市中区庁長が掲揚指示「NOジャパン」旗、商店主ら反発で4時間後に撤去

 ソウル市中区庁が6日、明洞をはじめとする主な通りに「反日・日本不買」を主張する旗を1100本設置したが、世論の反発などで4時間後にこれを中止した。既に設置された旗もすべて回収した。

 同日午前10時ごろ、ソウル市中区世宗路に旗50セットとはしごを積んだトラックが到着した。トラックには中区庁のマークが描かれていた。トラックに載せられた旗は2枚1セットで、1枚は太極旗、もう1枚は「NO BOYCOTT JAPAN 行きません 買いません」と書かれたものだった。区庁職員がトラックに乗って街灯にこの旗を設置して回った。

 中区庁は今回の旗掲揚計画を前日の5日に公表し、「中区はソウルの中心であり、多くの外国人観光客が行き来する地域だ。全世界に日本の不当さと、これに屈服しないという我々の強い意志を見せる」と説明していた。ところが、丸一日あまりで旗掲揚に反対する批判文が中区庁のホームページに「区庁長に望む」「生活上の不具合申告」など掲示板の種類に関係なく400件近く寄せられた。青瓦台の国民請願にも同様の投稿が寄せられた。

 同区の商店関係者たちの不満の声も大きかった。6日午前、明洞にあるK-POPグッズ店の店番を1人でしていた店員は「2週間ほど前から日本人観光客だけ半減した。このような状況で反日の旗を掲げようと思うなんて、区庁はおかしいと思う」と言った。日本人が全顧客の50%を超えるというある化粧品店マネージャー(40)は「商店にとって打撃となるのが目に見えているのに、旗設置を決定する時、私たちには相談一つなかった。ここにいるのはみんな外国人相手に商売をしている人たちなのに、商店関係者やここに来た罪のない日本人たちを何でひどい目に遭わせるのか」と言った。また、別の化粧品店の店員(31)は「不買運動をするなら区庁長1人でやればいいのに、私たちまで困らせる必要はないのでは」と語った。この日、娘2人と明洞を訪れた日本人観光客のヤマザキさんは「そうでなくても、出発前に韓国の反日感情に関するニュースを見たのに、あんな旗が掲げられていたら日本人としてはまた韓国に来にくくなる」と言った。

カン・ダウン記者
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