朝鮮日報

ソウル市中区庁長が掲揚指示「NOジャパン」旗、商店主ら反発で4時間後に撤去

 中区庁は態度を変えなかった。徐良鎬(ソ・ヤンホ)中区庁長が同日午前10時ごろ、自身のフェイスブックに「なぜ区庁は立ち上がってはいけないのでしょうか? なぜ明洞ならいけないのですか?」「今は経済版壬辰倭乱が始まり、大統領すら最前線で戦う時」「中区の旗は国民と共にある」と投稿した。だが、これを読んだ人々は「傷ついて帰る一般の日本人観光客に申し訳ない」「区庁長なのに物事の分別もつかないのか」などのコメントを寄せた。

 ところが、状況は約4時間後に180度変わった。徐良鎬区庁長は同日午後2時30分ごろ、自身のフェイスブックに「日本政府の経済報復に対し、国民と共に対応するという趣旨だったが、思いがけずご心配をおかけすることになり申し訳ない。旗は降ろす」と書き込んだ。午後4時ごろになると中区では旗がもう見られなくなった。徐良鎬区庁長はこれ以降、電話に出ていない。ソウル市関係者は「朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長が午後2時ごろに徐良鎬区庁長に電話をかけ、旗に対する懸念について意見を述べた」と話している。

 ソウル市観光協会は同日、「10月から日本人観光客の数が例年の20-30%程度に急減すると把握された。ソウル市に対策を要求するだろう」と明らかにした。同協会は「特に修学旅行など団体観光の予約が急減した」としている。ソウル市観光案内ボランティアをしている50代の女性は「ソウルの主な観光地で日本語を聞くことが少なくなってきた。体感では40%は減っている」と語った。

 昨年韓国を訪れた外国人観光客のうち、日本人の割合は19%(295万人)で、中国(479万人・31%)の次に多かった。今年上半期は日本人の割合が20%だった。ソウル市が調査した再訪問率も日本人は68.5%で、中国人(60.8%)よりも高かった。

 一方、同日午後、「中区庁の反日旗は日本製の印刷機で印刷された」という報道があった。本紙が確認の結果、この旗は「VJバリュージェット」という印刷機で印刷されたことが分かった。この印刷機メーカーは日本の「MUTOH」で、1952年に東京で設立された会社だ。

カン・ダウン記者
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