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【高校野球】

<光と影と>岡山学芸館、記録員・森岡さんの笑顔で選手躍動

2019年8月11日 紙面から

岡山学芸館の記録員・森岡萌菜(七森祐也撮影)

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 甲子園1勝を目指した岡山学芸館の女神、森岡萌菜(もえな)さん(3年)の頬は上気していた。記録員としてベンチに入った女子マネジャー。優しい顔立ちだが、闘志は部員の誰にも負けない。「最後の逆転を信じて、一緒に戦っていました」と言う。

 甲子園を決めてから、森岡さんがひそかにやって来た自主トレがある。「笑顔のイメージトレと、掛け声の研究」だ。「ピンチでベンチが沈んだらだめ。選手を笑顔にするのは私の笑顔。どんなときでも笑っていられる笑顔の特訓をして来た」と笑った。掛け声の研究は「みんな個性が違う。だから、それぞれに応じた言葉の研究をした」。例えば、こんな具合だ。「先発の丹羽は、緊張をほぐすために笑顔、笑顔で送り出し、リリーフの中川は2ストライクの後、気が緩むことがあるから、集中、集中と…」。

 そんな彼女が、マネジャー業で得たものがあると言う。「人をサポートすることを学び、その喜びがわかった。将来に福祉の道が見えて来た」のだ。岡山学芸館の女神は「甲子園2勝目を目指して、次の試合もみんなで戦います」と、笑顔で話した。 (スポーツジャーナリスト・満薗文博)

 

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