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【ドラニュース】

平田、鮮やか復活4安打  逆方向意識で復調の予感!

2019年8月12日 紙面から

DeNA-中日 6回表1死二塁、平田が左前に適時打を放つ=横浜スタジアムで(中嶋大撮影)

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 右中間を切り裂くいきなりの二塁打。今永の2球目、カーブをとらえたこの一打で平田自身が勢いに乗り、さらには今永の出はなをくじいた。初回の攻撃。トップバッターらしく積極的な打球で、先制点へつなげた。

 3回には一塁線を破る右前打。6回の怒濤(どとう)の攻撃では、左前へ適時打を放った。さらに7回にも左翼フェンス直撃の二塁打。5月7日の広島戦(ナゴヤドーム)以来、今季2度目の4安打。しかも、いずれも自身が本塁へ生還し、4得点をマークしたことを喜んだ。

 「練習から右膝を意識することにプラスアルファして、逆方向に打つ練習をしたことが結果につながったと思います」

 極度の不振に見舞われ、7月下旬から打率も急降下した。体が前に突っ込まないように右膝を外側に向けることを意識し、4日のヤクルト戦(神宮)で本塁打を放った。トンネルを抜けたか、と平田自身も手応えを口にしていた。だが、その後「また崩れています」と、再び苦しんだ。この日は反対方向を強く意識し、最初の打席で結果につなげ、鮮やかによみがえった。

 前夜は悔しいサヨナラ負け。乙坂の犠飛で勝負は決したが、右翼線へのライナーをなんとか捕球した平田は、間違いなく間に合わないタイミングにもかかわらず懸命に本塁へ投げた。それも矢のような送球を。「最後まで絶対に諦めるわけにはいかないですから」。リードしている展開でもその姿勢は変わらなかった。「こういうゲームだと、1点でも多く取らないといけない」。それが7回の重い重い1点をもたらした。

 

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