これから暑い季節になりますが、そんなときにシュワッとさわやかなハイボールを飲んですっきりするのがいいですね。
ハイボールブームが起きてから2016年で8年になろうとしていますが、今や居酒屋でもビール、チューハイやカクテルと並んで、ハイボールが定番になっています。
そうしたお店でハイボールに使うウイスキーとしては、角瓶、トリス、ブラックニッカクリアが主流、さらにプレミアムハイボールとして、響、竹鶴を使うところが多いです。
では、ほかの銘柄ではハイボールに合うでしょうか?
答えは「イエス」。
銘柄によって香り、味わいに違いが出ますが、ハイボールにおいてもその違いを実感できます。
特に、ストレート、ロックで飲むのとは別の側面を見せてくれるおもしろさもあります。
「高い銘柄でハイボールなんてもったいない」「ハイボールは安酒を飲むための飲み方だ」と宣う御仁もいますが、私にとっては「ウイスキーの飲み方に王道もタブーもなし」という主義をとっています。
実際、多くのウイスキーファンが持っている固定概念を捨てることで、ウイスキー1種類だけでも人間のように様々な側面があることを発見出来ました。
個人的には、多くの銘柄を飲んできたディープなファンにこそ、ハイボールを改めて見直してほしいと思います。
今まで固定概念にこだわったことで「親父の酒」とレッテルを貼られていたウイスキーが、ハイボールによって若者が目を向けたことを無視してはいけないでしょう。
では、普段はハイボールにはされないような銘柄2,3点で試してみたいと思います。
まずは、角瓶のワンランク上に当たるサントリーオールドです。
どちらかと言えば、ロック、あるいは水割りで飲まれることが多い銘柄です。
ハイボールにすると、シェリー樽原酒ならではのレーズンの香りとともに、ほんのりと甘い味わいが口に広がります。
炭酸による酸味が若干加わってくるため、フルーティさが増してきます。
普段から甘い味のカクテルになじんでいる人であれば、オールドのハイボールは気に入るでしょう。
次に、スコッチの定番の一つ、ジョニ黒ことジョニーウォーカーのブラックラベルです。
こちらも、ストレートやロックが主に飲まれる銘柄です。ご年配の方だと、未だに贅沢な銘柄だというイメージが根強いでしょう。
ハイボールにすると、ピートから来るスモーキーさが先に来ます。
そのあとはほんのりとフルーツの酸味、甘みを感じ取ることが出来ます。
飲み口自体が、燻製のようなスモーキーな香りを感じ取れますので、おつまみとして、炭火の焼き鳥や燻製をいただくと、香ばしさがさらに増すでしょう。
逆にスイーツやフルーツをおつまみにしようとすると、香りが邪魔をして、えぐい感じが出てしまうかもしれません。
最後に、シングルモルト余市です。
700mLで4000円以上しますから、安酒でやるものだ、というイメージのある人にはかなりの抵抗があるでしょう。
ただ、ストレートやロックではエッジが効きすぎて飲みにくさが出やすいので、むしろハイボール向きではないか、と考えています。
実際にハイボールにすると、同じスモーキーなジョニ黒に比べて、余市モルトならではの潮風の香りが感じ取れます。
その後はレーズン、バニラの甘い香りが広がり、ほどよい甘み、酸味のあるハイボールになります。
おつまみにするのであれば、磯の香りがある魚介類、カキやサザエなどが合いそうです。
あまり炭酸水が多くなってしまうと、ウイスキーの持つ香り、味わいがわかりにくくなり、ハイボールならではの良さが伝わらないでしょう。
グラスもあまり大きいものではなく、200~300mLくらいのタンブラーがいいでしょう。
さわやかさがほしい場合、レモンやミントの葉を添えるのも手です。
これからの季節でおいしくいただくのであれば、グラスと炭酸水を冷やしておくといいです。
それが難しいのであれば、氷を加えるといいです。
多くの人が合わないという、アードベッグやラフロイグといった癖の強い銘柄も、ハイボールでは個性が崩れず、炭酸からの酸味、さわやかさが意外に合う発見もありました。
同じアイラモルトのボウモアも、ハイボールではシェリー樽原酒の甘い香りがうまくマッチし、合うと言われる牡蠣料理の食中酒として、ボウモアハイボールを添えても乙でしょう。
若い人には、より多くの銘柄に出会う上で、ストレート、ロックとともに、ハイボールでも試してもらいたいと思います。
年配のディープなファンには、ハイボールの安いイメージを取り払い、新たな発見を楽しんでもらいたいと思います。
「パオ」は、私が勝手に名付けたものです。
簡単に書けば、カルピスサワーに使う焼酎をウイスキーに変えただけです。
それでも、ウイスキーをハイボールで飲むにもつらい人には、甘くて飲みやすいカクテルになります。
逆に甘さを強く出したいのであれば、バーボンを使う手もあります。
簡単に作るのであれば、市販のカルピスソーダを使う方法もありますが、カロリーや糖分を気にするのであれば、60%オフの原液を使うといいでしょう。
ハイボールブームが起きてから2016年で8年になろうとしていますが、今や居酒屋でもビール、チューハイやカクテルと並んで、ハイボールが定番になっています。
そうしたお店でハイボールに使うウイスキーとしては、角瓶、トリス、ブラックニッカクリアが主流、さらにプレミアムハイボールとして、響、竹鶴を使うところが多いです。
では、ほかの銘柄ではハイボールに合うでしょうか?
答えは「イエス」。
銘柄によって香り、味わいに違いが出ますが、ハイボールにおいてもその違いを実感できます。
特に、ストレート、ロックで飲むのとは別の側面を見せてくれるおもしろさもあります。
「高い銘柄でハイボールなんてもったいない」「ハイボールは安酒を飲むための飲み方だ」と宣う御仁もいますが、私にとっては「ウイスキーの飲み方に王道もタブーもなし」という主義をとっています。
実際、多くのウイスキーファンが持っている固定概念を捨てることで、ウイスキー1種類だけでも人間のように様々な側面があることを発見出来ました。
個人的には、多くの銘柄を飲んできたディープなファンにこそ、ハイボールを改めて見直してほしいと思います。
今まで固定概念にこだわったことで「親父の酒」とレッテルを貼られていたウイスキーが、ハイボールによって若者が目を向けたことを無視してはいけないでしょう。
では、普段はハイボールにはされないような銘柄2,3点で試してみたいと思います。
(1)サントリーオールド
どちらかと言えば、ロック、あるいは水割りで飲まれることが多い銘柄です。
ハイボールにすると、シェリー樽原酒ならではのレーズンの香りとともに、ほんのりと甘い味わいが口に広がります。
炭酸による酸味が若干加わってくるため、フルーティさが増してきます。
普段から甘い味のカクテルになじんでいる人であれば、オールドのハイボールは気に入るでしょう。
(2) ジョニーウォーカー ブラックラベル
こちらも、ストレートやロックが主に飲まれる銘柄です。ご年配の方だと、未だに贅沢な銘柄だというイメージが根強いでしょう。
ハイボールにすると、ピートから来るスモーキーさが先に来ます。
そのあとはほんのりとフルーツの酸味、甘みを感じ取ることが出来ます。
飲み口自体が、燻製のようなスモーキーな香りを感じ取れますので、おつまみとして、炭火の焼き鳥や燻製をいただくと、香ばしさがさらに増すでしょう。
逆にスイーツやフルーツをおつまみにしようとすると、香りが邪魔をして、えぐい感じが出てしまうかもしれません。
(3)シングルモルト余市
700mLで4000円以上しますから、安酒でやるものだ、というイメージのある人にはかなりの抵抗があるでしょう。
ただ、ストレートやロックではエッジが効きすぎて飲みにくさが出やすいので、むしろハイボール向きではないか、と考えています。
実際にハイボールにすると、同じスモーキーなジョニ黒に比べて、余市モルトならではの潮風の香りが感じ取れます。
その後はレーズン、バニラの甘い香りが広がり、ほどよい甘み、酸味のあるハイボールになります。
おつまみにするのであれば、磯の香りがある魚介類、カキやサザエなどが合いそうです。
割り方
一般的には、チューハイやビールと同じアルコール度数まで割るところが多いですが、私としては、アルコール度数40度のウイスキー1に対して、炭酸水3の割合にする「濃いめ」にするのがおすすめです。あまり炭酸水が多くなってしまうと、ウイスキーの持つ香り、味わいがわかりにくくなり、ハイボールならではの良さが伝わらないでしょう。
グラスもあまり大きいものではなく、200~300mLくらいのタンブラーがいいでしょう。
さわやかさがほしい場合、レモンやミントの葉を添えるのも手です。
これからの季節でおいしくいただくのであれば、グラスと炭酸水を冷やしておくといいです。
それが難しいのであれば、氷を加えるといいです。
まとめ
私の場合、シングルモルトであってもハイボールにして飲むことがあります。多くの人が合わないという、アードベッグやラフロイグといった癖の強い銘柄も、ハイボールでは個性が崩れず、炭酸からの酸味、さわやかさが意外に合う発見もありました。
同じアイラモルトのボウモアも、ハイボールではシェリー樽原酒の甘い香りがうまくマッチし、合うと言われる牡蠣料理の食中酒として、ボウモアハイボールを添えても乙でしょう。
若い人には、より多くの銘柄に出会う上で、ストレート、ロックとともに、ハイボールでも試してもらいたいと思います。
年配のディープなファンには、ハイボールの安いイメージを取り払い、新たな発見を楽しんでもらいたいと思います。
おまけ カルピス入りハイボール「パオ」
おまけとして、ウイスキーをカルピスと炭酸水で割るカクテルを紹介します。「パオ」は、私が勝手に名付けたものです。
簡単に書けば、カルピスサワーに使う焼酎をウイスキーに変えただけです。
それでも、ウイスキーをハイボールで飲むにもつらい人には、甘くて飲みやすいカクテルになります。
材料
- ウイスキー:30mL
- カルピス:30mL
- 炭酸水:90mL

作り方
容量の多いグラス(ロックグラス、タンブラーなど)を用意
(冷たく飲みたい場合は、グラスを冷やすか、適量に氷を入れて、20回ほどステア、解けた水は捨てておく)。カルピス、ウイスキーを1:1の割合で入れる(好みに応じてウイスキー、カルピスの分量を調整)。その後、軽くステア。
炭酸水をウイスキー1に対して3の割合で注ぐ。ステアは1回ほどで十分。
逆に甘さを強く出したいのであれば、バーボンを使う手もあります。
簡単に作るのであれば、市販のカルピスソーダを使う方法もありますが、カロリーや糖分を気にするのであれば、60%オフの原液を使うといいでしょう。