これはかなり先進的なので、ほとんどの人は理解できないでしょうね……。
こうした課金方法をアナログにやる方法(集金して銀行口座に集めて基金化して運用)もありますが、どうしてもトラスト(信頼)が必要になってしまいます。
「基金のお金を運営者が勝手に引き出すリスク」が拭えないわけですね。引き出しも面倒ですし。
ブロックチェーンを使えば、ここをトラストレス(信頼不要)にすることができます。
基金運営者は、仕組み上、絶対に出資者の資金を引き出すことができません。
ついでに、リアルタイムに出資金を引き出すこともできます。
引き出しにあたっては、誰の許可もいりません。
ブロックチェーンすげぇ!というわけですね〜。。
とはいえ、こうした課金モデルの前提には、
- 安定したDeFiスマートコントラクト(Compound, DAI, Dharma, NUO……)
- 安定的かつそれなりに高い利回り(少なくとも3〜5%?)
- DeFiエコシステムの十分な規模(現在は担保価値で500億円程度、対応トークンも少ない)
- ブロックチェーンの知識がなくても利用できるオンボーディング環境
などなどが求められます。
現実的には「基金への出資金をDAI or USDCで拠出する(&自分で引き出す)」という行為のハードルが高すぎるんで、どうしても時間が掛かりますね。
2019年時点でやるには、さすがにボトルネックありすぎです。Metamaskのインストールでみんな挫折しそう……w
というわけで、この「デポジット課金モデル」が成立するためには、あと5年ほど掛かるでしょう。
法制度が整うのはもう少し先かも。
10年後には「1億の基金をSNSで集めました。その運用益で活動してます。ぜひ出資してくれませんか?出資してくれたらサロンに入れます!お金はいつでも引き出せるんで!」というインフルエンサーも多数出てくるでしょうね!
ちなみにイーサリアムの改善提案でも「ERC-2212: Interest Earning Stakes」が出ています。
We propose a new way to monetise decentralised apps that involves users staking tokens in exchange for a product or a service and creators earning interest on the pooled stakes through a continuous lending protocol such as Compound.
プロダクトやサービス運営者、クリエイターが「プール基金」を運用し、Compoundなどで利息を得て活動費に充てるという提案ですね。
イケハヤの話と似ていますが、こちらは技術レベルでの提案が入ってます。
ここらへんの技術が導入されてくると、イーサリアムはますます面白くなりますね!