2004年にNHKマイルC、日本ダービーを制したキングカメハメハが9日、けい養されていた北海道安平町の社台スタリオンスターションで死んだ。18歳だった。免疫機能の低下で体調が優れず、9日夕方に急変、同日夜にこの世を去った。
現役時代はGI2勝を含む8戦7勝と活躍。引退し、種牡馬となってからは10年の牝馬三冠馬アパパネ、国内外でG16勝を挙げた短距離王ロードカナロアなどを輩出した。昨年の牝馬三冠などGI5勝を挙げているアーモンドアイはロードカナロアの産駒。
現役時代のキングカメカメハの主戦を務めた安藤勝己元騎手は「ダービーを勝たせてもらったことは、やはり強く印象に残っています。絶対に勝てる、と思って騎乗したのは、後にも先にもあのダービーだけでした。あの精神力の強さが産駒にも伝わったのでしょう。特にロードカナロアを見ていると、そのことを強く感じました。とても残念ですが、その血統はこれからもきっとつながっていくと思います」と死を惜しんだ。