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【ゴルフ】

渋野、前夜熱発38度台も10時間睡眠などで復活 9位浮上

2019年8月11日 紙面から

第2日、子どもの声援に応える渋野(神代雅夫撮影)

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◇北海道meijiカップ<第2日>

 ▽10日、北海道北広島市・札幌国際CC島松C(6531ヤード、パー72)▽曇り、17・7度、南3・9メートル▽賞金総額9000万円、優勝1620万円▽107選手(うちアマ4人)▽観衆5855人

 シブコが驚異の回復力を見せた。初日11位発進の「スマイル・シンデレラ」こと、渋野日向子(20)=RSK山陽放送=は前夜38度の熱発から一晩にして復調。前半1ボギーも終盤の3バーディーで2日連続の70として、通算4アンダー9位に浮上した。首位とは5打差となったが、英日2週連続Vの期待を背負い、最終日に臨む。9アンダー首位はペ・ソンウ(韓国)、2打差の7アンダー2位に鈴木愛(25)=セールスフォース、アン・ソンジュ(韓国)、テレサ・ルー(台湾)の3人が続いている。

 10時間睡眠とほっかほかの白ご飯、豚汁が渋野を救った。

ラウンドを見守る母の伸子さん=札幌国際CCで

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 体調不良を訴え、1球も練習せずにコースを後にした前日の夜。北海道千歳市内のホテルに帰ると、案の定、38度台前半の熱発だった。

 それでも食欲はあり、2時間ほど休んだ後、外食に出かけようとした。だが、今週の相棒=門田実キャディー(49)の「今日は外に出ない方がいい」との助言を受け、ホテル内待機。同キャディーが“デリバリー”してくれた、シブコのお気に入りの店特製の弁当を「食べたかったトウモロコシの天ぷらも入っていたし、あとはアスパラガスとかもあった。白飯がうれしくて全部食べちゃった」と平らげた。

 母・伸子さん(51)は地元・岡山のかかりつけのお医者さんに電話でレクチャーを受け、ドラッグストアで薬を調達。それを飲んで寝て、ぐっしょり汗をかいて、着替えてまた寝て…。“チーム・シブコ”の献身的なサポートに加え、本人の持ち前の驚異の回復力もあって「朝起きたら体温は35度台になっていました。やっぱ寝るのは大事なんだなあと思った。もう全然大丈夫」。初日にあった体調面の不安は消えていた。

 ゴルフ自体もカムバック。前半5番でボギー先行、14番まではスコアが伸びず我慢のゴルフが続いたが、15番で2メートルのバーディーパットを沈めると笑顔全開。16番で4メートル、最終18番で2・5メートルと上がり4ホールで3バーディーを奪って、一気にV圏内に入ってきた。

 「最近は前半9ホールでコースの状況を把握、体を順応させて準備できれば、後半にスコアは伸ばせるって気持ちになっている」

 最終日も勝負は後半のバック9-。今季2勝目を挙げた7月の資生堂アネッサレディスでは最終日15番から4打差を追いつき、プレーオフの末に勝利。全英女子オープンもバック9での強さが勝因になった。持ち前の追い込みが出れば、首位との5打差も克服できる。 (月橋文美)

◆20ラウンド連続イーブンパー以上

 渋野はこれで6月のニチレイレディス初日から国内戦連続20ラウンドオーバーパーなし。アン・ソンジュが2013年につくった28ラウンド連続の国内ツアー記録にまた近づいた。全英女子オープンも含めると連続24ラウンドとなる。

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