ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

べしゃり暮らし 第3話 間宮祥太朗、渡辺大知、矢本悠馬、小芝風花… ドラマの原作・キャスト・主題歌など…

べしゃり暮らし #3【森田まさのり原作×劇団ひとり演出×間宮祥太朗主演】』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 藤川
  2. 金本
  3. お前
  4. 漫才
  5. 芸人
  6. ピッ
  7. 上妻
  8. アグレッシ
  9. お願い
  10. デジ
  11. 辻本
  12. イカ
  13. ウケ
  14. 舞台
  15. 本爆
  16. お客さん
  17. 観客
  18. 天才
  19. クビ
  20. 圭右

f:id:dramalog:20190811085227p:plain

べしゃり暮らし #3【森田まさのり原作×劇団ひとり演出×間宮祥太朗主演】』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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べしゃり暮らし #3【森田まさのり原作×劇団ひとり演出×間宮祥太朗主演】[字]

「ROOKIES」「ろくでなしBLUES」の人気漫画家・森田まさのり最新作を連ドラ初演出・劇団ひとり×主演・間宮祥太朗で初映像化!笑いあり涙あり!令和最初の夏がアツくなる!

詳細情報
◇番組内容
本気で芸人を目指す決意を固めた圭右(間宮祥太朗)と辻本(渡辺大知)は、漫才日本一を決めるコンテスト・NMCに出場するが、会場の空気は大爆笑をさらった文化祭とは違い、重たく緊張感に満ちていた。全くウケず焦った圭右は、とんでもない行動に出てしまう…。その光景を見た静代(小芝風花)は、元相方の辻本を叱責。一方デジきん・金本(駿河太郎)は1枚のDVDを辻本に託す!険悪ムードの圭右と辻本、コンビの行方は…!?
◇出演者
間宮祥太朗渡辺大知、矢本悠馬小芝風花、堀田真由、中川知香駿河太郎、尾上寛之、浅香航大早乙女友貴田中幸太朗山口祥行徳永えり寺島進
◇原作
森田まさのりべしゃり暮らし』(集英社
◇脚本
徳永富彦
◇演出
劇団ひとり
◇音楽
髙見優、信澤宣明

【主題歌】B'z『きみとなら』(VERMILLION RECORDS
【オープニングテーマ】Creepy Nuts『板の上の魔物』(ソニー・ミュージックレーベルズ
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】三輪祐見子テレビ朝日
【プロデューサー】浜田壮瑛(テレビ朝日)、土田真通(東映)、髙木敬太(東映
◇おしらせ
※この番組は放送時間が変更になる場合があります

☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/beshari/
☆Twitter
 https://twitter.com/beshari_ex
☆Instagram
 https://www.instagram.com/beshari_ex/
☆YouTubeチャンネル
 https://www.youtube.com/c/beshari_ex/

 

 


(上妻圭右・辻本 潤)
はい どうもー!

きそばATです! っとね…。

(辻本)本気で
目指してみいひんか? 芸人。

(上妻)芸人?

(金本浩史)おもんない。

ちょっと 頼むから
読んでくれよ!

こいつとは
やっていかれへんのです。

(藤川則夫)
何が やってかれへんねん?

(鳥谷静代)なんで
SHIZU-JUNを解散せなあかんの!?

これが最後や。
そう思て 全力でやる。

(静代)…いくで。

はい どうも~!
SHIZUーJUNといいます!

(金本)嫌いになりとうないし
嫌われとうもない。

あいつは
芸の質を落としてまうより

今 好きなまま別れる事を
選びよってん。

自分たちが楽しめてねえよ。

少なくとも俺はな

自分が笑いたいから
昼の放送やってんだよ。

私と一緒に漫才して
楽しかった?

俺 あいつとやったら
楽しめるんすよ。

これが… これが漫才かって。

マジで そう思ったんすよ。

♬~

(上妻圭右)ああっ!
お前の前髪 アグレッシぶ~!

(梅垣 望)えっ どういう事?

いやいや お前
ここのウェーブが…。

(上妻・梅垣)アグレッシぶ~!

(竹若明浩)ねえ 圭右
俺は 俺は 俺は 俺は…?

(土屋奈々)また あれやってる。

(子安蒼太)
最近作ったギャグだって。

(竹若・上妻・梅垣)
アグレッシぶ~!

ねえ あれ 面白いの?

うん まあ… みんな笑ってるよ。

うん…。

これで
買い物 行っちゃうのが もう

アグレッシぶ~!
(一同の笑い声)

(辻本 潤)上妻
これ 一回 目ぇ通してみてくれ。

ん?

(竹若)
おっ NMC用の台本だな これ。

(子安)えっ!? NMC出るの?
うん せやねん

お前…
こんな頭ん中で作ったネタで

俺たちの漫才が表現できるのか?
はあ?

アドリブだろ!
俺たち きそばATのスタイルは。

いや あのなあ…
そんな簡単な事ちゃうぞ!

いや お前… 文化祭 忘れたのか?

ねえ NMCって何?

えっ!?
ニッポン漫才クラシックだよ!

ほら 毎年 年末にやってる
漫才の日本一を決める あれ!

(奈々)あっ… あれ?
(梅垣)あれって 素人も出れるの?

確か 結成15年以内までなら
誰でも出られるんだよね?

うん…。

(子安)毎年
何千組もエントリーするんだ。

(金本浩史)
そうか… 初めて 舞台 立つか

あの学園の爆笑王が。

はい。

まあ なめてられるんは
舞台の怖さを知らんからや。

まあ 一遍 出たら わかるわ。

今までは 周りが全員

あいつは おもろい奴やって
すり込まれとって

何言うても爆笑してもらえた。

ほんまは さぶい事 言うててもな。

けど 今度はどうや。

周りは 金払うて見に来てる
初対面の客と

ライバル芸人ばっかしや。

今まで 自分が どんだけ
ぬるい空気の中におったか

思い知る事になるやろな。

辻本 大変やな。

♬~

だけどね… って話。
(観客の笑い声)

えっ?
ちょっと どういう事? それ。

現実は もっとシビアですからね。

打てなかったら
言い訳できないですから。

1打席目 三振
2打席目 サードゴロ

3打席目 センター前ヒット
4打席目 ショートライナー

ゲームセット!
打てませんでした ごめんなさい。

ごめんなさいじゃ無理だ~!
そりゃそうだけどさ…。

(芸人)いやいや…
絶対 打つから 大丈夫だから。

(芸人)去年のホームラン王は
約650回 打席に立って

47本のホームランを
打ったんですって。

どないしてん?

さすがのお前も
プレッシャー感じてきたか?

いや…

思ったより ちっちぇえな。

もっとでかい所でやりたくない?

…えっ?

(スタッフ)はい 撮ります。

(カメラのシャッター音)

(スタッフ)ありがとうございます。
階段のほうで お待ちください。

次の方。
ういっす。

お願いします。

(スタッフ)すいません 番号だけ
ちゃんと見えるように

お願いします。

あっ… ういっす。

(スタッフ)はい 撮ります。
(カメラのシャッター音)

(芸人)バクッ!
(芸人)「バクッ」じゃないよ お前。

引くから そんな事やったら。
(芸人)あっ そう?

あっ 見て…
ペンギンさん 行進してる。

あっ 本当だ!
かわいい。 こっち来た。

かわいいね かわいいね。
(芸人)スッと歩けよ!

(芸人)グレてんのか お前は!
(観客の笑い声)

(芸人)「スッと歩けよ」じゃないよ。
引いちゃうから!

(スタッフ)すいません
1565番から1572番までの方

準備お願いします。

おい 上妻! どこ行っとってん?

ちょい時間あったから
ラーメン食ってきたんだよ。

はあ? …ったく よう食えるな。
ごめん…。

ごめんな セリフ忘れて。

いいよ 大丈夫。
2回もウケたじゃん。

「2回も」!? ええっ?
もう うるさい!

「2回も」って…。
言うな!

「2回も」…。
うるさい ほんま…。

(梵 健太)なんだ? あいつ。

おい…。 あの… なんだっけ?

あれだよな? うん…。
るのあーるさんや。

(上原裕也)あれ? お前ら あれか
文化祭の…。

ういっす。 どうも どうも。

この間 爆笑をかっさらっちゃった
天才です。

よろしくお願いします。
お前…!


すいません。 すいません…。

謝ってんじゃねえよ。
なんでやねん。

何に謝ってんだよ。
うるさいわ…。

禁煙席 喫煙席 升席が
ございますが。

相撲かよ! なんだよ 升席って。

砂かぶりでよろしいですか?
嫌だよ!

なんで 俺 飯食いながら すら…
砂かぶんなきゃいけないんだよ!

打席… 打席…。

あっ…!
では 打席のほう ご案内します。

なんでよ! なんで!?

あっ…。

では ご注文のほう 繰り返します。

注文してねえよ!

そしたら… ハンバーグ。

おいおい… おい なんだよ あれ。

めちゃくちゃ
緊張してんじゃねえかよ。

おい! やめろ。

次やぞ。
うん。

アドリブでいくんは わかったけど
何から入るか決めてるんやろな?

そんなん お前 思いついたままで
大丈夫だっつうんだよ。

口から出た言葉を信じれば

一回戦なんて
余裕で突破だっつうの。

はあ? おい…。
問題はな 準々決勝なんだよ。

準々決勝まで行くとな こう…

テレビとか出まくってる芸人が
いっぱい来るだろ?

それなんだよな 問題は。
何言うてんねん。

漫才っていうのは そういう事で
できるわけないやろが!

いや 大丈夫だって…。

俺 接客 完璧だわ。
もういいわ!

(2人)
どうもありがとうございました。

大丈夫だから 俺に任せとけ。
ほら 行くぞ。 ん?

よっしゃ…。

(辻本・上妻)はい どうもー!
(子安)きた!

上妻です!
辻本です!

(2人)きそばATです! と…。

ねえ。 いや さっきね そこにね
泣いてる人いましてね。

ああ いはったね。
「セリフ忘れた」言うてね。

なんか 慰めてる相方もね

「いいよ いいよ。
2回もウケたじゃん」

言うてましたけどね。 「2回も」て。
言うたるな そんな事!

最初に設定したハードルが…
みたいな。

こっちのハードル高なる!
困るわ お前。

いきなり そんなん言うて。
困ってんの?

困ってるわ。 そんなんね
聞きたくないでしょ 皆さんも。

まあね 僕らね こうして
漫才するの 2回目なんですよ。

そう。 漫才 言えるほどのもんでも
ないですけどね。

でもね こいつ こう見えても
芸人なんですよ。 元芸人。

そうそう ちょっと…
少しだけですよ 少しだけ。 はい。

で あの… クビになったんですよ。

クビちゃうわ!
なんで クビになっとんねん!

勝手にクビにすな 人を!
えっ? クビちゃうかったっけ?

クビちゃうわ!
いや~ でも 俺 聞いたんですよ。

俺 聞いたんですよ。
こいつ いなくなってから

楽屋泥棒 減ったって。
知らん 知らん。

何を言うてくれとんねん! お前。
泥棒にすんな!

泥棒ちゃいますよ。
泥棒ちゃいますからね…。

いや でも 泥棒して辞めるなんて
お前 ほんま…

アグレッシぶ~!

ハハハ…!

訳わからんわ。
いや なんやねんて それ!

訳わからん言うとんねん
ほんまに。

バランス ガタガタっていう…。
はあ?

全然 立てなかった ちゃんと。
ああ… もう わかったよ!

いきなり こんなんやられても
ようわからないですよね?

なんやねん!
なんでしょう?

はあ?
わかりますか?

どういう事や?
挙手制で。 わかりますか?

わからないですよね。
ねえ? あの…。

なんですか? なんですか?

NMCだからって
緊張してるんじゃないんですか?

うわっ… やば…。

もう見てらんないんだけど…。

じゃあ 緊張をほぐすために
やっちゃいますか!

はあ? 何をや?
いつものやつ。 大丈夫ですか?

うん…。
なんや? 早う見せてくれ!

なんや? 早うやれや お前!

ピピッ ピッ ピピピピッ
ピッピ~ッ!

アグレッシブセンサー!

なんやねんて それ!
説明しよう!

これは アグレッシブなものにしか
反応しないセンサーである。

おい… なんやねん それ!
それが なんやねんて だから!

とりあえず
お客さんのアグレッシブ度を

チェックしましょうか。
はい はい はい…。

来ましたよ お客さん。
変なのが来ましたよ!

ピッ ピッ…。
近づいてきましたよ。

これ 何分やるの?

3分。 まだ
1分くらいあるんじゃないかな。

なんか いたたまれねえな…。

ピッ ピッ ピッ
ピッピッピッピッ… ピ~ッ!

(手をたたく音)
アグレッシぶ~!

何しとんねん!
下ネタかい 結局!

ひざの角度。
はあ?

まあまあまあ そう…
じゃあ もう… いいですよ。

こんな状況で
下ネタ言えちゃう俺って…。

(手をたたく音)
アグレッシぶ~!

(マイクにぶつかる音)
おい…!

(観客の笑い声)

(鳥谷静代)こんな奴に 私は…。

(望月ひかり)金本さん?
どうして こんな所に?

(観客の笑い声)

今のマジだよね?

ボコッて エコーしたよね?
ウケる!

これって…
笑われてるってやつだよね?

♬~

なんか言えや。

何 黙っとんねん お前。

なんか言えって!

おい! どこ行くねん!

ねえ? 漫才師が
マイクに頭突きってね…。

ほんま あいつ…。

(手をたたく音)
アグレッシぶ~!

どうもありがとうございました!

(まばらな拍手)

(2人)どうも~!
(拍手)

よろしくお願いします!
お願いします!

いきなりなんですけどね
洋菓子と和菓子っていうのが

この世にあるじゃないですか。
ありますね。

お疲れ!
(手をたたく音)

(梵)文化祭とは違えだろ?
勘違いしちまったか?

なめんなよ。

(背中をたたく音)

(上原)ピッ ピッ ピッ…
ピッピッピッピッピッピッ!

アグレッシぶ~!

はあ?

おい! なんだよ てめえはよ!
ハハッ。 おお おお…!

ああ!? なんなんだよ てめえは!

めちゃめちゃアグレッシブじゃん。
怖い怖い 怖い怖い…。

うるせえな!
なんか文句あんのかよ!

おい 上妻…!
何しとんねん お前!

…すいません。
こいつが悪いんだよ!

お前 こっち来い!
おい… 離せよ!

(上原)すごいな。 ハハハハ…。
お前 黙っとけ!

喧嘩の事は ええわ。

なんで 途中で舞台を降りてん?

うるせえな。

あんな客の前でやってられっか。
文句があんだったら 客に言え。

なんや?

マイクに頭ぶつけて 笑われて
恥ずかしかったんか?

ご自慢のアドリブも
ウケへんかったしな。

お客っちゅうのはな

初めて見る奴らには
厳しいもんやねん。


ウケへん事を客のせいにすなよ。

あんなハプニングでしか笑えねえ
客が馬鹿なんだろ。

舞台と学校 一緒にすなよ!!

なんやねん!

そら お前はな
学校では おもろい奴やろ。

けど それはな

みんなが お前の事
ようわかってくれとるからじゃ。

笑う空気ができとんねん。

けど ここはな NMCや!

誰も
俺らの事なんか知らんのじゃ!

漫才なめんなや。

なめてねえよ!!

なめてねえよ…。

静代…。

これが
潤がやりたかった漫才なん?

いや…。
お笑い 馬鹿にしてるやん!

潤は ほんまに
これでいいと思ってんの?

こんなんやったら
こっちから願い下げや。

私も あほやった。

がっかりさせんなや!

♬~

いやあ 西川口は もう

人間の住む場所じゃねえな
これは。

よし 行くか。
すみませーん!

菜々緒さんですよね?
いや 菜々緒…。

働きまーす!
誘ってないよ~!

じゃあ もう 面倒くせえから
キャバクラの面接 行ってきますわい。

なんで そうなるの?
もういいよ!

どうもありがとうございました!

(拍手)

(上原・梵)はい どうも~!

(観客の歓声)

♬~(2人)「あるあるあーるの
るのあーる」

よいしょ!
(拍手)

(梵)いやあ 生活してるとね

なかなか気まずい瞬間って
あるよね。

あるね~。
プシュー…。

あっ お前 ここの駅なんだ。
じゃあね!

はあ? お前うるせえよ!

エロ動画ばっか見てんじゃねえぞ
馬鹿野郎!

てめえ ふざけんじゃねえぞ!
マジで ぶっ殺す! ぶっ殺す…!

プシュー…。

(観客の笑い声)

はい!
♬~(2人)「あるあーる」

(観客の笑い声)

何が面白えんだ…。

いや るのあーるは
面白いとかじゃなくて

よくテレビにも出てるし…。

ほら 結構 ファンの人も
来てるみたいだからさ…。

だから こんなクソネタでも笑える
って事か。

お前って 絶対 甘えん坊。
(上原)そんな事ないよ!

そうだよね…。

空気で笑ってるだけだよね。

でも それじゃあよ…

面白えとか面白くねえとか
関係ねえじゃん。

圭右くん…。

いやあ 久しぶり!
おお 久しぶり!

あれ? なんか 見ないうちに
ちょっと 顔 変わってない?

(上原)えっ そうか?
(梵)あっ もしかして 整形とか…。

お笑いって… つまんねえな。

♬~(上原・梵)「あるあるあーるの
るのあーる」

よいしょ!
ありがとうございました!

(拍手)

(拍手)

芸人 目指すんじゃなかったの?
辻本くんと一緒に…。

あんな客を笑わせんのが
芸人なんだったら

興味ねえよ。

あれ…? 金本さん?

もう見なくていいんですか?

おう。 もう十分や。

(ひかり)そうですか…。

(子安)デジきんって
2回戦からじゃなかったっけ?

誰か 後輩の舞台
見に来てたのかな?

デジきんさん すごいよね。
今年 優勝候補だって。

お笑いの養成所 トップで卒業して
初舞台からウケまくって…。

(藤川則夫)おう。 おう。

(藤川)おっ!
自分 久しぶりやんけ。

おはようございます。
(藤川)おう。

藤川さんも 後輩の方の舞台
見に来たんですか?

そうや。 「も」?
(子安)はい。

珍しいな。 金本も来てんのか。

あれ? 辻本は?

(子安)ああ… えっと…。

お前 もしかして出たんか?

その顔
どうやらスベったようやな。

まあ しゃあない。
誰かて通る道や。

ここで腐らんと 前を向く事やな。

努力できる 才能持ってる奴が
天才になれんねんぞ。

いや…。

デジきんは 初舞台から
ウケまくったんすよね?

ああ?

あんな 笑いも何も
わかってないような客の前で

何やったって
しょうがないっすよ。

(藤川)おい。 おい!

(竹若)圭右 今日も休みかなあ。
もう3日目だぞ。

うん…。 まあ あれだけ派手に
スベったんじゃなあ。

まあな。
(梅垣)来づらいよな。

(竹若)あいつにしてはな
ちょっと ひどかったな。

(梅垣)珍しいし。
(竹若)珍しかったね。

(ため息)

(上妻しのぶ)あっ
奈々ちゃん いらっしゃい。

(奈々)圭右 どうしてる?

NMCの事
全然 話してくれなくて…。

もしかして駄目だった?

(上妻 潔)おい!
出前のそば もうあがるぞ!

圭右! まだか?
伸びちまうだろうが お前…。

さっき言っといたけど…。

出前は行くんだ。

落ち込んでてもね お店の手伝いは
きちんと するんだよ。

座ってて。
ありがとう。

ほらね。 なんだかんだいって

お父さんのおそばは
大事に思ってるのよ。

(潔)はーい もりそば2つ
おまちどおさまです。 はい。

お前 いきなり
薬味 入れんじゃないよ!

まずはね こう
そばだけを食べる。 ねっ。

面倒くさいな 課長は。

この店はね 今どき珍しく
だしが薄口なんだよ。

お店のこだわりのだしを
味わうためにはですね

ちょっとだけつけて…。

(男性)いや
俺は びちゃびちゃがいい。

お客さん お客さん。
はい。

お好きに
召し上がっていいんですよ。

(男性)ほら 下品だから…。
(男性)何が下品…。

(潔)いいか 圭右。

うちのだしは煮込みすぎない。
臭みまで一緒に出ちまうからな。

こう… 薄削りのかつお節で

サッと だしを取る。

そのほうがな
そば自体の香りが引き立つんだ。

ふーん…。

けど そんなに頑張ったって

お客さん
なんも考えないで食べるでしょ?

うん。 そりゃそうだよ。
どんなに手間をかけようが

お客さんにとっちゃ
なんにも関係ねえよ。

何を注文するかも
どんな食べ方をするかも

全部 お客さんの自由だ。

こっちから

お客さんに対して 注文なんか
しちゃいけねえんだよ。

わかるか?

「客が こうあるべきだ」なんて
求めるもんじゃねえんだ。

ほら 見ろ。 アクが出てきただろ。
これを取る…。

(潔)圭右 何ボーッとしてんだよ!
えっ?

アパートのどんぶり 下げてこい!
あと 出前 大沢さんとこ…。


♬~

ひょっとしたら あいつ

そもそも 笑いのセンス
なかったのかもな。

なっ 辻本。

いや… あいつは
漫才なめとるだけやから。

何しててん? 3日間も。

何が悪かったか考えてた。

客が悪い。

あいつら
全然 笑いをわかってねえ。

…とか思ってたけど。

結局 俺たちの漫才をどう見ようが
客の自由だ。

「客は こうあるべきだ」なんて
求めるもんじゃねえ。

客のせいにして
舞台から降りたのが間違ってた。

客は 正直に反応しただけだ。

つまり…

要は面白くなかったって事だ!

だとしたらよ…。

俺 やっぱ
芸人 向いてねえのかな…。

藤川さんも言うてはったやろ?
そんな最初から…。

デジきんは
初舞台からウケまくったんだろ?

これ そのデジきんの金本さんから
預かってきた。

(金本)はい。

えっ なんすか? これ。

なんでもええねん。
お前 絶対見んなよ。

これを上妻に?
おう。

俺が言うとおりになったら
あいつに渡したれ。

1回の失敗で辞めてまう奴も
おるからな。

それはヒントや。
ヒント?

俺も ヒントもろたからな。

コーヒーいれて。
すみません。

お前に見せてくれって。
俺は見てへん。

俺に?

俺はな…

文化祭での漫才は
ほんまもんやったと思うてる。

思うとんのじゃ!!

おい!

なんだよ…。

(金本・藤川)「『デジタルきんぎょの
真夜中ラジオ』!」

♬~(音楽)

「はい~。 というわけで
今夜もよろしくお願いします」

「始まりましたねえ」
「始まりました。 なあ~」

「始まりました。
ていうか 本爆さん…」

そのシャツ どこで買うたんすか?

いや ラジオ聞いてる人 絶対
わからへんと思うんですけど…。

いや これな 見てほしいな。

ピンクと黄色と… なんやの?
そのペイントされた…。

5色 6色ぐらいの…。
(本家爆笑王)いいだろ いいだろ?

(金本)いやいや
めっちゃ言うてくる…。

めっちゃ言うてくる…。
ハハハッ!

「まあ 早速
コーナーいきましょう」

「参りますか」

イカして…」
(金本・藤川)「る~!」

「…のコーナー」
「ハハハハ…」

「合わへんかったな」

「え~ きましたね。
イカしてるのコーナー」

(藤川)「早速 いきますよ」
(金本)「はい いきましょう!」

(藤川)「えー ラジオネーム…」
(ノック)

ん?

(子安りえ)勉強中 ごめんね。
おにぎり ここ置いとくわね。

うん ありがとう。

(藤川)「“この前 塾の帰りに
コンビニに寄ったら

お姉ちゃんがいました"」
(金本)「ほうほう」

「どうも~!」
「はい どうも~!」

(2人)「エプロンパパです~!
よろしくお願いします~!」

「ねえ 僕らね
今日が初舞台いう事でね

顔と名前だけでも覚えて
帰ってくださいね」

「しかし 驚いたなあ~」

デジきん…?

「最近の携帯は 写真だけやなくて
動画も撮れるらしいで」

「携帯で動画?」
「ああ」

まあ これでは ちょっと…
なんもあげられへんなあ。

そうやな。
もう 次 いきましょう。

(金本)まあ イカしてる事に
しときたいけど まあまあ…

次 いこう 次 いこう。
いくで? いくで?

「ラジオネーム “はにかみ工場長"」

「うわっ また 工場長
来たで これ。 はいはいはい」

(金本)「どんだけ送ってくんねん
はにかみ工場長」

(藤川)「いや 工場長な
うちのストラップ

めっちゃ もう 取りすぎやろ」
(金本)「いや もう だって

200本ぐらい持ってんちゃう?」
(藤川)「持ってないわ!」

「200本もないわ。
出てない そんなん。 出てないわ」

「4649… よろしく!」

「それ ポケベルやないか!
お前 いつの時代やねん!」

「5963!」
「ご苦労さん!」

う~わ…。

全然ウケてねえ…。

(金本)「お前 あれ知ってるか?」

電電公社
NTTになるらしいで」

「戻りすぎやろ!」

国鉄もJRになるらしいで」
「いつの話や!」

「ああ そうや。 お前 あれやで」

「人類が月面に着陸したらしい」

(藤川)「フフッ…
さかのぼりすぎやな!」

(金本)「あれや。 あのな…

びっくりしたやろ?」
「な… なんですか?」

「大きな黒い船が
こっちに来よったなあ」

「いや ペリー来航やないか!
お前 いつの時代やねん!」

え~ じゃあ いきます。
「僕の友達はイカしてます」。

「2人の最強コンビ 最近
大喧嘩をしてしまったのですが

お互いに
勘違いをしていただけだとわかり

コンビ継続」
(本爆・藤川)おお~。

「反省した2人は
そのあと割り勘で

原宿のパンケーキ屋で
反省会をしていました」

イカしてる~!」。
イカしてへんわ あほ!

(藤川)イカしてるなあ
イカしてるわ。

いや イカしてへんやろ。
もう あかんわ もう。

いや あれやな。 これ あれや。
若気の至りってやつやわ。

(金本)ああ~ まあまあまあ…
あんのかな そういうのもな。

これ あれやな あれ…
俺 思い出すわ。

ん?
(藤川)俺ら 初舞台の時にな

お前 客の前で…。
あかん! そんな… あほ!

(藤川)「何がや?」
(金本)「あほ! あかん…!」

(藤川)「なあ? ハハハ…」

(金本)「おい!」
(藤川)「はい なんですか?」

(金本)「ここの客は
笑い方 知らんのか? おい!」

(藤川)「ねえ…。
あっ 笑ていいんですよ?」

(金本)「笑う気ないんやったら
来んでええねん。 帰れ コラ!」

(藤川)「やめとけ やめとけ…」
(金本)「帰らんかい!」

「やめとけて」
「やかましいわ!」

「お前ら 何が客じゃ!
ほんま しょうもない!」

(藤川)「ネタ中やろ。
ネタ中やろ!」

(金本)「お前も
ちゃんとツッコめよ!」

(藤川)「はあ?
お前がおもんないんやろが!」

「お前のボケが
おもんないんじゃ!」

(金本)「ネタの一つも
考えんで…!」

(藤川)「お前のネタが
おもんないんじゃ!」

「ちゃんとやれや!」
「やめとけよ…!」

(藤川)「オラッ! うあっ!」

(アナウンサー)
「指乃村サービスエリア先頭に

3キロ渋滞しています」

「関北道は 上り線…」

(ため息)
ションベン。

(ドアの開閉音)

ああ~!
生で いらん事 言うてもうたな。

なあなあ…
さっき言ってたの 何?

お前らの初舞台って。

本爆さん 金本から
なんも聞いてないですか?

なんにも聞いてない。
ああ…。

いやあ~。

僕らね…
このデジきんやる2年ぐらい前に

エプロンパパいう
コンビやってたんですよ。

(本爆)あっ そうなの?
(藤川)そうなんです。

いや 今でこそね

まあ 僕ら この
お笑いのエリートみたいな感じで

持ち上げられてるじゃないですか。
(本爆)言われてる。

(藤川)全然ちゃうんですよ。

その 一回 エプロンパパっていう名前で
デビューした時の初舞台で

もう ダダスベりしたんですよ。
(本爆)えっ 珍しいね。

(藤川)いや 珍しいとか
ちゃうんですって。

なめてたんで。
もう なめきって 客前出て

調子乗ってやってたんで
ダダスベりして

それで金本が 客にキレて…。

ハッ…。
ハハハ…。

まあ わかるでしょ?
うん わかる わかる。

(藤川)それで まあ…
前の事務所ね その場でクビ。

(本爆)マジで!?
(藤川)で 解散。

(金本)誰に向かって
口利いとんじゃ コラ!

調子乗んな オラッ!

(金本)コラ!

殺すぞ コラァ!
冗談じゃねえ!

(殴る音)

(金本)このボケが!

(藤川)オラァ!

辞めたるわ!

ほんま しょうもない!

死ねーっ! 辞めてまえーっ!!

(荒い息遣い)

まあ なんすかねえ。

まあ さっきも言いましたけど
ほんま なめてたんですよね。

漫才をなめて

で お客さんの前で その…
漫才やるっていう事に対して

もう
なんもわかってなかったんで

まあ それはウケないですよね。

えっ そのあと どうしたの?
お前ら。

う~ん まあ 僕は…

まあ 金本はわかんないですけど

僕は一人でバイトしながらね
ぶらぶらしてて…。

すみません…
すみません これは…?

あっ こっち置いといて。
ここでいいですか?

うん。
はい。

♬~

これも?

うん これも。
はい。

♬~

フッ…。

ちょっと 俺
くさい事 言っていいっすか?

(本爆)フフッ なんだよ?
(藤川)ハハハハ…。

失ってみて 初めてわかる事って
あるじゃないっすか。

うん 言うね。
言うじゃないっすか。

でも くさいね 今のね。
くさいでしょ?

いや ほんまにね
俺も くさいなと思うんすけど

俺は やっぱり

お笑い 好きなんやなって
思ったんすよ。

それ なんでかって言うとね…。

(藤川)お疲れさまです。
お疲れ。

「どうしたんだ? お前。
しっかりせえよ」

「私は中村…?」

「ここは…
イノベーションティーセンター?」

「いや どこやねん? それ。
お前 先を見すぎて

未来のこの場所の名前
言うてるやろ」

「お前の未来は
なんとな~く見えてきた」

「先読みの範疇 超えてるって…」
「(観客の笑い声)」

♬~

なんか 漫才やってる声
聞こえるなと思って

テレビ見たら もう…
漫才やってて。 で それ見て

「あっ 俺

めっちゃ漫才やりたいなあ」って
思ったんですよね。

へえ~。

(藤川)もう辞めて 何カ月ぐらい…
忘れましたけど

なんか それで 思って

あの… これ もう

いても立ってもいられへんと
思って

で 僕一人で
養成所の面接 行ったんですよ。

そしたら…。

♬~

では また お呼びしますので
こちらのフロアでお待ちください。

はい。

♬~

おう…。

おう…。

フッ…。

フッ… ハハッ…。

ああ そうか。

いや おんなじやったんすね
あいつもね。 やりたかったんすよ。

そうか そうか…。
なんか あれだもんな。

最近 お前ら いい感じだもんな。

なんかを乗り越えたっていうかさ
すげえ感じるよ そういうの。

ほんまっすか? いや まあ…

この前ね あの…

ある芸人志望のガキにね
言われた事があって。

お笑いやるんやったら

自分がもっと楽しまなあかん
言うて。 言うてたんすよ。

いや もう… こんなん
当たり前の事じゃないすか。

自分が楽しい思ってなかったら
お客さんが楽しいわけがない。

これ 当たり前なんすけど…。

なんか あれだ。
初心に帰らされた感じみたいな?

(藤川)そうですねえ。
でも ほんまね

これは 金本にも響いてたと
思いますよ。

うん。
(本爆)ああ…。

♬~

お願いします。

お願いします。

♬~

お~い 辻本~っ!!
うわあっ! びっくりした~!

おい 見たぞ!
おう…。

あのなあ! お前

藤川さんが言ってた…
やっぱ 正しいんだよ!

あのな 最初っから天才なんて奴
いねえんだよな。

わかります? お兄さん。
何やってんねん。

お兄さんも天才だもんな。
わかるよな きっと。

おい!
なあ?

むしろ 天才こそ
最初は理解されない。

わかるか? 天才坊主。
天才坊主 わかるか? なあ?

あのな 天才って
最初は理解されないんだ むしろ。

だけどな あの…
今 天才と呼ばれる あのデジきんが。

あのデジきんですよ わかります?

あのデジきんが
昔は こんなんだとしたら…

したらですよ! あの…

俺らは このあと
どうなっちまうんだろうなあ!

おい!
どうなっちまうんだよ 俺らは!

天才は…。
今 僕 才能を配ってます。

これ 才能だ。 お兄さんが
左手に持ってるのは才能です。

あのな 俺らは
やばい事になるぞ!

NMC優勝どころじゃ
なくなるぞ!

だから 俺らは もっと
アグレッシぶ~!

よろしくお願いします。
あっ そう。

お前がそういう感じなら
もう出ちゃうからね。

あっ そう。 ピッ ピッ…。
お前 それはやめろ!

ピッ ピッ ピッ ピッ…。
お前 そのセンサーは

二度と発動させんな。
はあ? わかってねえな。

お前
おもろくないんやっちゅうの。

何を学んだんや…。

姉ちゃん?

おい… あれ
根津さんちゃうんか?

ねずみ花火の…。

(根津孝介)「まあ まずい!
食品偽装までしてるんですよ!」

何が芸人だよ! オラァ!

♬~

姉ちゃんに適当な事してるからと
思ってよ。

(花田 稔)それで許してもらえる
とでも思ってんのかよ?

俺たちを
舞台に立たせてもらえませんか?

なめんなよ この野郎!
(根津)やらせてもらえませんか?

最後の漫才を。
少しでも

本物の舞台の上で
勉強させてもらいたいんです。