中日のドラフト1位・根尾昂内野手(19)が10日、ウエスタン・リーグの阪神戦(富山・高岡西部)に「3番・遊撃」で先発出場し、プロ入り2度目となる1試合3安打をマーク。1回に4試合ぶりの安打を放つなど、5打数3安打1打点の活躍だった。試合は中日が9―5で勝利した。
大阪桐蔭高の6学年先輩から待望の初安打だ。根尾は1回2死で迎えた第1打席、藤浪の投じた初球の外角高めの151キロ速球を捉えると、鋭い打球は二遊間を破り、中前へ抜けていった。
「ゾーンに来たボールをたたきにいって、結果につながりました。飛んだところも良かったです。前回やられている分、同じやられ方はできないので、それが今回につながったと思います」
藤浪とは前回7月26日(甲子園)に初対戦。3打数無安打2三振と完敗だったが、この日は第1打席にいきなり快打。4試合ぶり、14打席ぶりにスコアボードに「H」のランプをともすと、4回の第2打席も初球を強振。内角148キロ速球を右前へ。第3打席は3球三振に倒れたものの、しっかり雪辱を果たした。
さらに7回無死二塁では、2番手・歳内のスライダーを右中間へはじき返す適時打三塁打。7月7日のオリックス戦(オセアンBS舞洲)以来、プロ入り2度目となる3安打を記録した。
小笠原2軍監督が「きょうはしっかり対応していたのかなと思う。なぜ3本打てたのか考えて、継続してやっていってほしい」と話せば、森野2軍打撃コーチも「先輩から打って本人も自信になったと思う」と語った。
特に前と変えているところもないので。続けていきたいと思います」。約1カ月ぶりの3安打にも表情を緩めることなく、先を見据え気を引き締めた。 (鹿嶋直樹)