宮脇咲良、自身の原点とも言える『ライオン・キング』への熱い思いを語る!
映画
アニメーションや舞台など様々な分野で記録を築き上げてきたキング・オブ・エンターテインメント『ライオン・キング』が、新たに“超実写版”としてこの夏、進化してやってくる。劇中、展開される圧倒的な映像と音楽、奥行きのある世界観に魅了されたのが、グローバルグループ「IZ*ONE」のメンバーとして活躍中の宮脇咲良だ。
宮脇はHKT48に加入前の10歳のとき、劇団四季のミュージカル『ライオン・キング』の福岡公演に、ヤングナラとして出演した経験があり、本作には大きな思い入れがあったという。「全部の曲を歌えるほどこの作品が好きで、映画を観ながら『ここは舞台と同じだとか、こうアレンジしたんだ!』など私なりの発見がありました。舞台で『早く王様になりたい』を歌っていたので、そのシーンは、幼少期の自分を思い出してしまい、涙が出てきました」。
さらに『ライオン・キング』の持つ壮大な世界観も宮脇の心には刺さった。「動物たちの表現力など映像のリアルさと迫力は言うまでもないのですが、『サークル・オブ・ライフ』というテーマのもと、生きることの厳しさや命の大切さなど、物語が持つスケールの大きさは、他の作品とは一線を画している。本当に大好きな作品です」と語る。
(C)2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
なかでも、サバンナの王になることを宿命づけられたシンバに感情移入する部分が多かったようだ。「悩みながらも自分の使命を全うしようとするところが、ものすごく格好いいなと思います。生まれながらになにかを背負い、誇りを持って進むことに潔さを感じました」。
また、自身が演じたことのあるナラへの思いも強く、劇中に登場するたびに「格好いい!」と胸を高鳴らせたという。「プリンセスという立場でありながらも、自立していて、しっかり考えを持って行動する姿は、現代の理想の人間像に通じるものがあります」と宮脇ならではの解釈を加える。
劇中にナラが登場する度に「格好いい!」と胸が高鳴ったと語る、宮脇咲良
超実写版では『サークル・オブ・ライフ』や『ハクナ・マタタ』など数々の名曲も、美しい映像と相まって、さらなる輝きを増す。字幕版ではシンバを演じたドナルド・グローヴァー、ナラを演じたビヨンセのグラミー賞受賞コンビが圧倒的な歌唱力を披露している。
「声を収録するとき、マイクの前ではなく、本当にお芝居をしながら演じていたと聞いて、吹替版はもちろんですが、字幕版の両方で観てみたいと思いました」と宮脇は興奮気味に語る。
自身は『愛を感じて』に強い思い入れがあるそうだ。「ミュージカルに出演していたとき、私はヤングナラ役だったので(大人になったシンバとナラが歌う)『愛を感じて』は舞台袖で観ていたのですが、いつかは歌ってみたいと思っていたんです」と理由を説明する。超実写版でも『愛を感じて』が流れたときは、思わず感動して涙を流してしまったというほど心が震えたという。
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現在、日韓合同グローバルグループ「IZ*ONE」で、新たな挑戦をしている宮脇。本作を観て、現在の自分と重なる部分が多かったという。
「この映画は、シンバを通じて未来を切り開く勇気を感じさせてもらえる一方、自分一人だけでは生きていけないというメッセージにも心が動かされます。私も今は海外での活動が多く、メンバーや周囲のスタッフさん、そして家族など応援してくれる人の支えがあるからこそ、活動できているんだと強く感じています。その意味で、すごく元気がもらえ、前に進もうと思える映画でした」。
「応援してくれる人々がいてこそ、今の自分が在る」と力強く話す、宮脇咲良
夢や元気を与えてくれたミュージカルに憧れ、『ライオン・キング』の舞台に立った少女は、多くの人を笑顔にすべくステージに立つ女性になった。「私を観て少しでも笑顔や元気になってもらえるような存在になれるように、もっと努力して、たくさんの人に私のことを知ってほしい」と力強く語った宮脇。自身の原点とも言える本作を観賞し、その思いは一層強くなったようだ。(取材・文:磯部正和 /写真:高野広美)