【高校野球】飯山の長身2年生右腕・常田「来年148キロ」 中日・音スカウトら評価2019年8月10日 紙面から
1回戦4試合があり、初出場の飯山(長野)は、仙台育英(宮城)に1-20で大敗。初勝利はならなかった。今春センバツ準優勝の習志野(千葉)は延長10回、5-4で沖縄尚学に競り勝った。鶴岡東(山形)は高松商(香川)に6-4で勝ち、4年ぶりに初戦を突破。高松商の4元号勝利は持ち越しとなった。鳴門(徳島)は花巻東(岩手)に10-4で快勝した。 ◇全国高校野球選手権<第4日> 飯山1-20仙台育英力の差を見せつけられた。春夏通じて初出場の飯山に対して、相手の仙台育英は今大会最多28度目出場。苦戦は想定していたが、19点差の大敗はショックが大きかった。 「普段なら考えられないようなプレーが起きる。少しずつ傷口を広げてしまった」。吉池拓弥監督(28)は、ぼうぜんとした表情で振り返った。3回に主将の1番・大川の適時打で先制。だが、直後に守備の中継ミスも絡んで逆転を許した。その後は相手の強打を食い止められなかった。 注目の2年生右腕、常田(ときだ)唯斗投手は、4回途中から3番手で登板。5回は不運な当たりもあったが、9安打と2失策が絡んで10失点と、なすすべがなかった。 「暑さもあって、我慢できなかった。こんなに打たれたのは初めて」と常田。4イニング1/3で14安打13失点(自責9)。121球の甲子園デビュー戦はほろ苦い経験となった。 だが、5回に自己最速を1キロ更新する144キロを計測。7三振を奪った。181センチの長身。しなやかなフォームから投げ込むストレートは、スカウト陣をうならせた。中日・音スカウトは「カウントを整えられる変化球をもう1つ覚えれば全然違う。球自体はいい。新チームでも追い掛けたい素材」と評価する。 「同学年の仲間と戻ってきて、来年は148キロを出したい」。大敗の悔しさを忘れずに、もう一度、甲子園に帰ってくる。 (麻生和男)
PR情報
|