入試直前になると、過去問より河合塾や駿台が出版している実戦問題集を重視する受験生が目立つ。しかし実戦問題集を活用するのは過去問をしっかりやってからにするべきだ。

過去問の真の活用法、それは過去問を完全に暗記することだ。完全暗記とは、例えば2014年東大理類数学第1問がどんな問題かを聞かれた場合「単元」「解法」「難易度」「取るべき問題か捨て問か」を瞬時に言えるレベルになることだ。これを1995年〜2019年までの25年分でできるようにする。ここまでやれて初めて「過去問をやった」と言える。

今年東大に落ちた人はもとより合格した人でさえここまで過去問を極めた人はそういないだろう。過去問をやるなら徹底的にやる。これは東大合格の基本戦術だ。