液体、脅迫FAX…「表現の不自由展」巡り逮捕相次ぐ[2019/08/08 19:43]
従軍慰安婦を表現した少女像など一部の展示が中止された「あいちトリエンナーレ」の会場で、警察官に液体を掛けたとして男が逮捕された。また、脅迫文を送ったなどとして別の男も逮捕されている。
展示の是非を巡り、議論は尽きない。しかし、この表現は問題外だ。愛知県で開かれている芸術イベント「あいちトリエンナーレ」。7日に撮られた写真は、複数の警察官が10階のロビーで男を取り囲んでいる。この前後に男が逮捕された。職業不詳の自称・室伏良平容疑者。バケツを使ったのか…。
7日午後4時すぎ、警察官に液体をかけたとして逮捕された。このイベントは当初、企画展示として「表現の不自由展・その後」を開催。従軍慰安婦を表現した少女の像などを展示した。しかし、抗議が殺到して企画展の一部が中止になった。一方、室伏容疑者は以前から芸術自体に反対していた。液体をかける時、こう口にしたという。
室伏良平容疑者:「ガソリンだ」
ただ、中身は水とみられる。警備員によれば、室伏容疑者はこの前、2階で液体を拭いているところを注意されたという。
展示を巡る事件はこれだけではなかった。同じく7日に逮捕されたのは59歳の男。愛知県稲沢市の会社員・堀田修司容疑者だ。会場にこんなFAXを送ったとされる。
堀田修司容疑者が送ったFAX:「要らねぇだろ。忠実でもねぇ人形展示。大至急撤去しろや。さもなくば携行缶もってお邪魔する」
こちらも京都での事件を連想させるような言い回しだ。ただ、堀田容疑者は携行缶などは買っていなかったという。堀田容疑者は容疑を認めている。警察は詳しい動機などを調べている。