新幹線の列車番号のルール
新幹線の列車番号は複雑です。「のぞみ1号」の次に発車するのが「のぞみ301号」、その次が「のぞみ3号」、といったように、素人には意味やルールがわかりません。しかし、いっけん複雑にみえる列車番号にも、じつはルールがあります。
「列車番号の意味」を覚えておくと、番号を見ただけでその列車の特徴がわかります。知らなくても新幹線を利用することは可能ですが、知っておくと役に立つときもあります。
大原則は「下りは奇数」「上りは偶数」
そもそも「列車番号」とは、本来は各列車に割り振られる固有の4ケタ+アルファベットの番号を指します。しかし本来の意味の列車番号は旅客にはほとんど関係ありません。
このページで説明する「列車番号」は、愛称名の下に付けられる数字についてです。
まず、基本的な大原則として「下り列車は奇数」「上り列車は偶数」というルールがあります。「下り」とは東京から西、または北に向かう列車です。「上り」はその逆です。
この大原則は、JRの鉄道列車すべてに共通します。
「のぞみ」の列車番号の意味
「のぞみ」には、1〜420台の列車番号が割り振られています。
- のぞみ 1号〜64号
- 東京〜博多間の「のぞみ」に使われている列車番号。
- のぞみ 95号〜99号
- 東京発着でない「のぞみ」に使われている列車番号。早朝、深夜のみ使用。99号が品川発博多行き、95号、97号は名古屋発博多行き、96号、98号は博多発名古屋行きです。
- のぞみ 100号〜138号
- 東京〜広島など、博多まで行かない「のぞみ」におもに使われている列車番号。
- のぞみ 150号〜195号
- 東京〜博多間の「のぞみ」の臨時列車に使われている列車番号。一部の列車は岡山あるいは広島発着です。
- のぞみ 200号〜265号
- 東京〜新大阪間の「のぞみ」に使われている列車番号。一部列車は、休日運休です。
- のぞみ 298号
- 名古屋→東京間の「のぞみ」に使われている列車番号。
- のぞみ 300号〜421号
- 東京〜新大阪間の「のぞみ」の臨時列車に使われている列車番号。
「ひかり」の列車番号の意味
「ひかり」には、440〜530台の列車番号が割り振られています。
- ひかり 440号〜444号
- 山陽新幹線のみを走る「ひかり」に使われている列車番号です。
- ひかり 490号〜495号
- 東京発着以外の東海道新幹線→山陽新幹線直通の「ひかり」に使われている列車番号です。
- ひかり 460号〜482号
- 東京〜岡山の「ひかり」に使われている列車番号です。一部は広島始発です。
- ひかり 500号〜539号
- 東海道新幹線のみを走る「ひかり」に使われている列車番号です。
「さくら」の列車番号の意味
「さくら」には300〜500台の列車番号が幅広く割り振られています。
- さくら 301号〜310号
- 博多〜熊本の「さくら」に使われている列車番号です。
- さくら 401号〜416号
- 博多〜鹿児島中央の「さくら」に使われている列車番号です。一部列車は新下関発着です。
- さくら 451号・458号
- 広島〜鹿児島中央間の「さくら」に使われている列車番号です。
- さくら 541号〜575号
- 新大阪〜鹿児島中央間の「さくら」に使われている列車番号です。
- さくら 581号〜593号
- 新大阪・広島〜鹿児島中央間の「さくら」の臨時列車に使われている列車番号です。
「みずほ」の列車番号の意味
「みずほ」には600〜620台の列車番号がおもに割り振られています。
- みずほ 601号〜609号
- 新大阪〜鹿児島中央間の「みずほ」に使われている列車番号です。
- みずほ 628号〜629号
- 新大阪〜鹿児島中央間の「みずほ」の臨時列車に使われている列車番号です。
「こだま」の列車番号の意味
「こだま」には630〜810台の列車番号がおもに割り振られています。
- こだま 630号〜687号
- 東京〜新大阪・名古屋間の「こだま」に使われている列車番号です。
- こだま 690号〜698号
- 東海道新幹線の「こだま」で、東京発着でない列車に使われている列車番号です。
- こだま 700号〜708号
- 東京〜静岡・浜松間の「こだま」に使われている列車番号です。
- こだま 801号〜812号
- 東京〜三島間の「こだま」に使われている列車番号です。
- こだま 720号〜773号
- 山陽新幹線の「こだま」に使われている列車番号です。
「つばめ」の列車番号の意味
「つばめ」には320〜380台の列車番号がおもに割り振られています。
- つばめ 322号〜381号
- すべての「つばめ」に使われている列車番号です。