【小椋 翔】3ヶ月で月収100万円稼げる人も!「副業カメラマン」のススメ カメラ歴0日からでも大丈夫
「カメラマン」は副業の最高の選択肢
給料が上がらない&副業解禁の時代です。
「老後2000万円必要問題」で、さらにその流れは加速しています。
もはや副業はビジネスマンにとって必須のスキルとなりました。
副業が単なる副業で終わるとは限りません。読者のみなさんも、会社から独立したり、起業したり、不幸にもリストラされる可能性を持っています。新しいビジネスを始める必要が出てくるかもしれません。いえ、きっと将来、そういうことを考える場面に直面するはずです。
世の中には、副(複)収入を得るために、投資や転売、アフィリエイトなどネット関連などを使った副業のさまざまな選択肢があります。
しかし、リスクや利益率の低さから、「副業なんてやっても意味がない」などとあきらめている人も多いようです。
そんななかで、「カメラマン」という副業として最高の選択肢があるのをご存じでしょうか? カメラ歴0日でも、3カ月後には副業として月収80~100万円を稼ぎ出している人が続出している、今、もっともホットな副業なんです。
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カメラマンというと、撮影テクニックやセンスなどの特別な能力が必要だと思いがちですが、実はテクニックもセンスも誰でも手に入る方法があります。
なぜなら、昔に比ベて、カメラの性能が劇的に向上しているから。そして、カメラで稼ぐには、年齢・性別・有名無名も関係がないのも大きな魅力です。
ただ、「稼げる副業カメラマン」になるためには、重要なポイントがいくつかあります。その重要エッセンス・具体的なノウハウを完全公開したのが拙著『副業するならカメラマン』(フォレスト出版)です。
私は、受講生の9割以上が「稼げる副業カメラマン」となっているカメラマン養成所の代表をしています。私もカメラ歴0日からスタートし、今や1億円を稼ぎ出すまでになっています。
私の最も大事にする信条を先に述べておきます。それは次の言葉です。
「人がつくったものは誰でもつくれる。だって、人がつくっているのだから」
これは最初に所属した事務所の社長さんの言葉です。
私のこの考え方に共鳴して、今日までやってきました。
プロカメラマンだって、しょせんは人ができていること。
効率的に技術さえ覚えれば、誰でもプロカメラマンになれるのです。
では、本書の中から、稼げる副業カメラマンになるためのポイントをいくつかお伝えしたいと思います。
3万円のカメラ1台で、副業カメラマンになれる
これまで一度もカメラを触ったことがない人、持っていない人でも、3万円のカメラ1台あれば、90日以内にカメラマンだけで生活することは可能です。
僕が運営している「カメラマン全力授業」の受講生でも、90日以内に100万円を売り上げた人が何人もいます。世の中の多くの人は、カメラが高ければ高いほど良いものが撮れると思いがちですが、それは大きな間違いです。
高いカメラには、いろいろな機能がついていたり、可能になることが多かったりしますが、そもそものカメラの性能を理解していれば、正直3万円のカメラ1台でも、どんどん売上が上げられるカメラマンになれます。
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では、僕が写真館をオープンしたときのことを例に挙げて、3万円の内訳をお話しします。
●ボディ1万4000円
僕が初めてカメラを手にしたのは、長男が生まれてすぐでした。子どもの成長をカメラに収めようと思ったのがきっかけで、まさに、新米パパが最初に買う初心者用デジタル一眼レフカメラ『Canonデジタル一眼レフカメラEOS KissX5』を、当時、中古を3万円で購入しました(現在は生産終了)。
2019年春現在、前のモデルは、Amazonにて1万4000万円で購入できます。ボディはハッキリ言って、ランクが下でも問題ありません。
●レンズ6000円
次にレンズを購入します。レンズは、単焦点レンズを購入しましょう。写真館をオープンし、どうしたら1億円稼げるカメラマンになれるのかと、日本のトップカメラマンに何人も会いに行き、どうやって撮影するか聞きしました。
すると、世界的に活躍し、富を得たカメラマンたちは、みんな単焦点レンズを使用していたのです。これも、直接会いに行き、聞いてきたからわかった共通点です。
単焦点レンズは、ズームができません。ズームレンズは、どこでもズームができ撮影できるという利点がありますが、一番きれいに撮れる距離間と瞬間を押さえられる単焦点レンズとは、出来上がりに大きな差が出てしまいます。
ですから、単焦点レンズの定番レンズである50mmを購入してください。
単焦点レンズを提案する理由は2つです。
1つ目の理由は、お客様と会話をしながら、違和感のない距離でシャッターが切れるからです。撮影依頼で多いのが、家族や子ども、プロフィール写真などの人物がメインなので、話をして緊張感をほぐし、コミュニケーションを取りながら撮影できる単焦点レンズはとてもおすすめです。
もう1つの理由は、安価だからです。世の中で一番需要のある定番レンズのため、大量生産している分、価格が安くてお得です。こちらも2019年春現在、Amazonにて6000円で購入できます。
●その他1万円弱
先ほどのEOS Kissのボディと合わせても2万円強です。あとは、カード。こちらも最初は16Gのもので十分です。Amazonでは1000円で購入できます。バッテリーはあったほうがいいでしょう。もし、ボディにストラップがついていなかったら、それも購入してください。それぞれ1000円程度で購入できます。
以上で、プロカメラマンになれる体制が整いました。3万円未満の初期投資ではありますが、プロカメラマンとして素敵な写真を撮ることができます。
「この人に依頼したい」と思わせる4つのポイント
さて、機材がそろったら、さっそく営業活動です。
つまり、集客です。
現代はSNSでの集客がメインです。まずはプロフィールをつくり込むことで、自分のブランディングを明確にしてみましょう。また、投稿やレビューの方法にもコツがありますので、そのポイントの概要を紹介します。
?プロフィール・アカウント写真
一番の理想は、カメラを持った笑顔の顔写真です。顔写真は安心感を与える写真でなければなりません。お客様の立場になって考えればわかることですが、お客様は依頼するカメラマンの顔が見たいと思っていますし、信頼できる相手かどうかを確認しようとします。
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?プロフィール文章
自分目線ではなく、相手目線になるだけで書き方は変わってきます。どのような文章ならお客様が依頼しやすくなるか。自分で一生懸命考えて文章をこねくり回すよりも、プロフィールのうまいカメラマンやマーケティングやビジネスに長けている人の文章を真似て、それを自分なりの言葉に置き換えるだけで簡単につくれます。
?投稿は信頼性を重視
例えば、ラーメンを食べておいしかったという投稿ではなく、このラーメンはこの角度からこうやって写真を撮ることで、その湯気からおいしさを伝えるなど、いかに1杯のラーメンのおいしさを追求し、表現できるか。
カメラマンとしての心意気やその写真から、感受性にかかわることを投稿することで、「あ、こんな人に写真撮ってもらいたいな」とお客様は感じます。普段の生活の何気ない投稿も、相手にいかに信頼してもらえるかを意識して投稿すれば、確実に依頼は増えていきます。
?レビューの利用
Facebookのコメント機能やレビュー欄は、口コミと一緒です。特に新規のお客様にとっては、評価の対象にもなるものです。
また、撮影したお客様がどのような感想を持ったかを知ることは、後学のためにもなるでしょう。SNS上では一般の人の意見が重視される時代ですから、できるだけ多くのコメントやレビューをもらう努力が肝要です。
例えば、レビューを書いてもらったら1000円引きなど、そういったキャンペーンを行なう手法も有効です。
以上4点を、消費者目線で更新することで依頼は一気に増えます。
ここを徹底的にやっている人が売上を上げる人になっていきます。これだけ僕が口を酸っぱくして言っても、実際「この人のプロフィールいいな」と感じる人は正直、ごくわずかです。自分の価値観にとらわれ、「自分はこっちのほうがカッコイイから」といった主観が譲れなかったり、プライドが捨てられなかったりする人がほとんどです。
そういう人ほど、ぜひその効果を実感していただきたいです。
このあと「Facebookページのつくり方」などのステップがありますが、詳しくは書籍をご覧ください。
素人は赤ちゃんの顔を撮る、プロは足を撮る
さて、最後に、誰でもできるプロ品質の写真の撮り方についてアドバイスしておきます。
素人のカメラマンは、被写体の「自分が映したいところ」を撮ろうとします。例えば神社に行っても、お参りをする鈴を鳴らす前に立って、「観光写真」といった正面からの写真を撮ったりします。
観光名所に行っても、その観光名所をバックに撮ってしまうのが、素人のカメラマンです。けれど、僕たちプロのカメラマンは、その被写体をいかに良く写すかにフォーカスしたり、その瞬間にしか撮れない一瞬を切り取ることができます。
例えば赤ちゃんは、1週間ごとに表情も、手足のサイズも変わってきます。もちろん、顔の写真は撮るのですが、手や足にピントを合わせた写真も喜ばれます。
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時には、お父さんとお母さんの手でハートマークをつくってもらい、その中に赤ちゃんの足を入れて撮影したり、パパとママの結婚指輪を赤ちゃんの人差し指と中指にはめてギュッと握る姿を撮影したり、アイデア次第でとても微笑ましい、まさに?人の愛の結晶〞という言葉にふさわしい、幸せが伝わる写真になります。
他にも、結婚式の前撮りでは、新郎新婦がキスをする際の、女性が背伸びをするかかとにピントを合わせて撮影すると、部屋に飾りたくなるような、素敵な写真になります。素人は被写体の顔と、背景にばかりこだわるところがありますが、プロはその瞬間に撮れる成長やその背景、時には時代背景といったところまで意識づけて撮影しています。
自分の価値観ではなく、客観的に、男性や女性の目線で見て、「あ、素敵だな」と思えるような瞬間を撮ることにフォーカスすることで、アマチュアからプロの世界になっていくのです。
子どもの指に顔を描くだけでかわいい写真になる
パパとママ、子どもの家族写真の際に、あえて顔ではなく、子どもの指にビントを合わせた写真を撮ることがあります。
そのとき、子どもの指の両親指にパパとママの顔を描いて、親指を立ててくっつけて前に出し、子どもを挟む形でパパとママには立ってもらいます。そして、指にビントを合わせて、後ろに立つ家族をぼかして撮ると、とてもかわいい写真が出来上がります。
このように被写体だけでなく、いろいろなパターンで写真を撮れるようになってくると、すごく撮影の幅が広がり、「こんなふうに撮ってほしい」とお客様からもリクエストをもらえるような、ワクワクさせる写真が撮れるようになります。
僕はいつもカメラを手にすると、どんな作品を撮ろうか、ワクワクした気持ちでレンズを覗きます。旅行が趣味なので、世界各国の世界遺産を観に行くのですが、すばらしい建築物を前に、あえて世界遺産をぼかすなど、そんな贅沢な撮り方をすることがあります。
一般的な観光客とは異なる、僕ならではの世界遺産とのコラボレーションに、お客様もたいへん興味を抱き、「小椋さんに撮影してもらうと、こんなにワクワクした写真ができるんだ」と、新たな依頼につながったりもします。ぜひ皆さんも、アマチュアとプロとの差がわかる、撮影テクニックを身につけてくださいね。
写真が劇的にうまくなる簡単テクニック
最後に、カメラ歴0日の人でもプロっぽく撮れる写真テクニックをご紹介します。拙著でもいくつかのプロっぽく撮れるテクニックをお伝えしているのですが、おすすめの1つに「玉ボケ」テクニックというものがあります。
「玉ボケ」とは、別名「丸ボケ」とも言い、キラキラした玉がボケている写真を指します。
これが上手に撮れるとプロっぽくなり、よく素人との違いでも取り上げられている写真テクニックです。
玉ボケがあると、人間の目の原理として、その写真をきれいと感じるようになっているため、玉ボケを背景に入れることで、被写体をよりきれいに見せることができます。玉ボケは、光をぼかすことで生まれるため、F値は開放、つまり一番少ない数字に合わせます。
また、どこを玉ボケにするかがポイントになるので、背景を意識しましょう。
冬場であれば、イルミネーション。夏場は、葉と葉の間に太陽の光が差し込むため、木漏れ日がおすすめです。他にも、川や海の水面や花や葉っぱなどに太陽が当たっているところをぼかして玉ボケにするのもアリです。
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初心者ですと、イルミネーションが撮りやすいので、まずはイルミネーションで挑戦すると良いでしょう。被写体はイルミネーションの真横ではなく、イルミネーションから数メートル手前に置きます。そして、F値を開放して、被写体にピントを合わせることで、背景のイルミネーションが玉ボケになります。
慣れてきたら上級編として、被写体の前にも光(電池式の光イルミネーションなど)を置いて、前ボケをつくり、玉ボケに囲まれた臨場感あふれるきらびやかな写真撮影にも挑戦してみてください。
以上、駆け足で拙著『副業するならカメラマン』の内容の一部をご紹介してきましたが、最後にお伝えしたいことがあります。
本書は、カメラの本というより、副業のための本です。
確実に稼げる副業に関して役立つ内容が豊富です。
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ぜひ、副業を足がかりとして、皆さんの人生がより豊かになることを願っています。