その他のお話

通関士試験は科目免除が正規ルートなのかもしれないという話

こんばんは(∂ω∂)

新サイトに移行してまだ初心者のみこです。使い方が複雑になったけど、その分出来ることも多くてわくわくしています。開設10日ほどですが早速たくさんの方に訪れていただき、また、みこ会にも既にこの時期から数名入会していただけました。有難うございます。

もっともっと、ためになる記事を追加していくね!

 

さて、みなさん、通関士試験は例年、科目免除無しの三科目受験生の割合が1番大きいことはご存知かと思います。

およそ、受験者数の10から15%が科目免除受験生で、その他は全員三科目受験生です。

となると、85から90%の割合で三科目受験生が存在することになります。

これだけ大きい割合の受験生が免除がなされないことと、通関士試験の本丸である通関実務が課されるのは三科目受験生だけだあることからすると、三科目受験が正規ルートで、科目免除は裏ルートなのだろうと普通は考えませんか?

しかし、こちらで書いたように、近年では通関実務だけが異常に難化しているのです。

少し前まで私は、三科目受験生は実務経験が無い、もしくは少ないのだから、ちょっと厳しくしてでも優秀な人だけを合格させたいという財務省の意図なのかな?と思っていました…

だけれども、今年の通関実務では、明らかに普通に勉強していても解けないような傾向外の知識を問う問題が連発され、ちょっと考えが変わりました。

これって、科目免除生だけをまともに選抜するテストであって、三科目受験生は帳尻合わせのおまけで合格させてるのでは!?と。

だって、あまりにも三科目受験生を雑に扱い過ぎ!同じように、今回憤りを感じた受験生の方はたくさんいらっしゃることでしょう。

そこで、ちょっと調べてみました。通関士を確保するための試験なのだから、全国の通関士の人数の推移を調べてみれば、何か分かるかもしれない、と。

なんと税関のホームページに出ているではありませんか

これをみると、通関士の数は、この十年間少しずつ増えています。ということは、財務省としては、現在は通関士の人数が足りていないと考えていて、それで少しずつ増やしているのでしょう。

そして、通関士のひとつ右の欄には「その他」とありますよね。これはつまり、通関士ではないが通関業の従業者である人の人数を示しています。こちらは、この十年間で明らかに少しずつ減っています。

しかし、一番右の欄をみると、通関業従業者数の合計人数は、ほぼ変化していません。

これらのことからすると、通関業で働いている従業者で、通関士試験に合格して通関士になった人の割合が増えてきていることが伺えます。

仮にコンスタントに通関士試験の全合格者数が増えていたとしたら、その分三科目受験生の合格人数も増えるので、その人達が通関士に新規参入して通関士が増えた可能性もあります。しかし、この十年間で、通関士試験の合格者数がコンスタントに増えているというわけではありませんので、その可能性も低そうです。

となると、通関業で働きながら科目免除で合格し、そのまま通関士にシフトした人が増えたと考えるのが自然でしょう。

確かに、科目免除をもらうには、一科目で最低五年間、二科目で最低十五年間の通関業従事が要件なのですから、そこまで長い間勤めておいて、合格した途端通関業を辞めてしまうのは考えにくいですよね。

結局、通関業で働いて科目免除で合格した人が通関士にシフトしてくれているため、財務省の思惑どおりのペースで通関士が増加しているのだから、あとは三科目受験生をおまけで合格させてあげてもよいくらいに思っているのではないでしょうか。

そうすれば、通関実務だけが異常な難化をしていることも辻褄が合います。

 

そう…

財務省としては、科目免除こそが正規ルートで、三科目受験生はおまけの裏ルートだと考えているのかもしれません(ó﹏ò。)

 

このように不合理な扱いを受ける三科目受験生ではありますが、基礎をきっちり身につければ合格できる試験ではあります。ので、受けると決めたのなら気にせず勉強しましょう。

また、科目免除生も、何も悪いこともずるいこともしていません。長い期間実務に従事し、それが科目免除に値するだけのものだと国から正式に認められているのです。

免除ありの方も、三科目受験の方も、合格の価値は平等です!

 

みこ

 

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