5月の大相撲夏場所で初優勝した幕内・朝乃山(25)=高砂=が元横綱・稀勢の里(現荒磯親方)の“後継者”に指名された。文具メーカーのショウワノートが「朝乃山学習帳」を9月上旬から発売することが6日、分かった。
同社は主に小学生を対象にした国民的ノート「ジャポニカ学習帳」で有名。2017年から「日本の伝統文化シリーズ」の相撲特別版として、絶大な人気を誇った稀勢の里が表紙を飾っていたが、今年1月に現役を引退。令和最初の夏場所千秋楽でトランプ米大統領から表彰され一躍、時の人になった若手に白羽の矢が立った。
朝乃山学習帳は同シリーズから派生した特別仕様となる。表紙などは本紙相撲イラストでおなじみの琴剣淳弥氏が担当。B5判5ミリ方眼など3種類が早ければ秋場所(9月8日初日・両国国技館)の館内一部店舗にも並ぶ。新スター候補に同社担当者も「とても話題になった力士」と期待した。
初の上位総当たりとなった名古屋場所は惜しくも負け越したが、2大関を破るなど存在感は光った。この日、東京・立川巡業に参加した朝乃山は「励みになります。もっと頑張っていろいろなものを作ってほしい」と決意表明。秋場所の成績次第では新三役も見えてくる。名実ともに角界の顔を目指す。