ついに「大捜査線」のDVDを買ってしまいました。
ドックこと神田正輝さんが、杉良太郎さんと1980年に共演した刑事ドラマです。
当時、おばさま方を中心に絶大な人気を誇っていた杉サマ。
再放送もされたのでしょうが、私がこの番組の存在を知ったのは、
ドックが登場し、神田さんの過去の作品をさかのぼって観だしてから。
ところが、この番組は再放送を観る機会がなく、近年ネット上で
杉サマしか出てこないOPを観てじわじわ笑うしかありませんでした。
まあ、杉サマって圧が強そうで苦手だし(実はまともに見たことがありませんでした)、
杉サマのためのドラマみたいな評価がほとんどなので、無理して観なくてもいいかと思っていました。
しかし、太陽のDVD特典映像で神田さんがこの番組のことに触れていて、
「大捜査線」を降板して「太陽」に移る際、杉サマから
「俺を見捨てていくんだな」と言われたという話に、
冗談とはいえ、天下の杉サマが若手に対しそんなしょんぼりしたことを言うのが意外でしたし、
そう言わしめる神田さんのおじさまキラーっぷりを観てみたくなりました。
奇しくも今期の日曜劇場で、杉さんと神田さんが敵対する立場で共演しています。
そんなタイミングで思いがけずお手頃価格で中古DVDを入手できたのでさっそく鑑賞です。
まだ4話までしか観ていませんが、杉サマ演じる加納主任は危惧していたほど圧が強くなく、
むしろ物静かな印象。
たしかに中心は杉サマですが、神田さんほか本阿弥周子さん、山内明さんなど渋めの役者さんがまわりを固め、
案外ふつうに第四機動捜査隊の活躍が描かれています。
それにしても、80年の作品とは思えないほどなんだか古臭い作劇です。
体感としては「大都会闘いの日々」と同年くらいの雰囲気。
とはいえ、今となっては多少の古さもなんのその。とりあえず最後まで楽しみたいと思います。