第1部
クラリネットとピアノのデュオ
大場美里(ct) 廣田ちひろ(P)
⑴F・ドゥヴィエンヌ/クラリネットソナタ2番から第1楽章
⑵吉松 隆/プレイアデス舞曲集より星降る夜の子守歌
⑶ラヴェル/なき王女のためのパヴァーヌ
⑷A・シュライナー/インマークライナー:だんだん小さく
曲としては、4曲目のインマークライナーが、少しずつ小さくの副題から次第に逆ボレロみたいになるかと思いきや、クラリネットの楽器自体を少しずつパーツを外して吹くというもので、自分の想像
の斜め上の展開でした。
廣田ちひろさんのピアノを久しぶりに聴きましたが、寄贈されたピアノをリハで弾いて確かめて、本番では吉松隆の星降る夜の子守歌とラヴェルの、なき王女のためのパヴァーヌで、あまりピアノを鳴らさないで、吉松の繊細な粒のようなタッチとラヴェルの、ややピアノの色彩を繊細に筆でキャンバスを描くようにコントロールして弾いていた。ピアニッシモの音が立っていたのは、流石。
第2部
歌とピアノによるアンサンブル Piu Felice
小番 栞(sp)田中裕子(sp)原田 梢(P)
⑴いずみたく/見上げてごらん夜の星を
⑵成田為三/浜辺の歌(3番まで)
⑶L・ミランダ/映画 モアナと伝説の海より、「どこまでも」
⑷A・メンケン/映画リトル・マーメイドよりPart of Your World
⑸久石 譲/Stand Alone(坂の上の雲主題歌)
⑹久石 譲/Summer(映画 菊次郎の夏メインテーマ ピアノソロ)
⑺G・ペルコロージ/オペラ奥様女中より私の怒りん坊さん
⑻A・ドヴォルザーク/歌劇ルサンカから月に寄せる歌
⑼D・バートン/I will Always Love You(映画ボディガードより)
⑽R・ラヴウンド/You Raise Me Up
(11)L・ハーライン/星に願いを
映画音楽からオペラのアリア、日本とアメリカのスタンダードなどをソプラノ二重奏やソロ、ピアノソロなどを交えていた。
個人的に、ドヴォルザークの月に寄せる歌が刺さった。田中裕子さんの太い声量の表現力が良かった。
また、小番栞さんの高音の伸びが抜けていて聴いていて気持ちいい。二重唱も2人の声の違いがハーモニーの時に濁らずに構築されていた。
アンコールがあって、なんと湯沢市民歌を出演者全員と聴衆全員で歌った。
小さい頃たぶん歌った事あるはずだか、全く覚えていなかった。プログラムの裏に書かれた歌詞を見ながら必死こいて歌った。
湯沢市役所ロビーでのクラシックのコンサートはピアノが無く、キーボードで代用していたので気のりしなかったんですが、グランドピアノを寄贈した湯沢市民の誰か。
あんたはエライ。
コンサートを重ねるうちにピアノ自体も音が馴染んでくるだろう。
湯沢よしもとサンサン寄席以外に湯沢市街に行く事は無かったけど、月イチコンサートのクラシックならば、また湯沢市街に行ってもいいかな。
ちょうど七夕まつりの真っ最中で
コンサートの余韻に浸りながら帰りましたとさ。