空手・女子形で東京五輪の金メダル獲得を目指す清水希容(25)=ミキハウス=が7日、大阪・八尾市内で公開練習を行った。五輪会場の日本武道館で9月6日から行われ、五輪前の最後の国内での国際大会となる次戦・プレミアリーグ東京大会へ、気合のこもった練習を見せた。
7月のアジア選手権(ウズベキスタン)で2連覇後、オフを利用し、選手数人で世界遺産・屋久島へ出かけた。パワースポットの縄文杉を目指し、ツアーに参加。誰が一番にたどり着けるか競走になったというが「あえて、がめつく行かなかった。金メダルに逃げられるかなと思って」と勝負運は本番に温存。「空手界の綾瀬はるか」は推定樹齢7200年といわれ、胸高周囲16・4メートルと日本一太いスギに触れたといい「パワーをもらった。1年後へ向けて頑張れる」と笑顔を見せた。充電を終え、再び頂点へ走り出した。
◆清水希容(しみず・きよう)1993年12月7日、大阪市生まれ。25歳。兄の影響で小学3年時に「養秀館本部」で空手を始める。東大阪大敬愛高3年時の高校総体で優勝。関大を経て、2016年4月にミキハウス入社。14、16年世界選手権V。全日本選手権は大会最年少20歳で制した13年から18年まで6連覇中。三段で流派は糸東(しとう)流。160センチ、55キロ。