フランス「凱旋門賞」(GI・10月6日・パリロンシャン・芝2400メートル)への挑戦を表明していた今年のダービー馬ロジャーバローズ(牡3歳、栗東・角居)が右前浅屈腱炎を発症。このまま引退して、種牡馬入りすることを、管理する角居師が6日発表した。
「今朝(6日)、エコー検査を受けて(屈腱炎が)分かりました。残念です。オーナーと相談して種牡馬になることになりました。戻ってきても、以前のような成績を残せるか分かりませんし、父のディープインパクトが死んだことで、血統的にも貴重なので。本当にあのタイミングでダービーを勝てて良かった」と悲痛な表情で経緯を説明した。
ラストランとなった令和初のダービーは、2分22秒6のレースレコードで優勝。12番人気の低評価に奮起し、波乱を呼んだ。コンビを組んだ浜中は「自分をダービージョッキーにしてくれた馬。早い時期での引退は残念ですが、ディープインパクトの後継種牡馬としていい子孫を残してほしい。また、生まれた子どもでダービーに挑めたら、と思います」とコメントした。