【プロ野球】楽天、西武に大勝で3位浮上 新人左腕・弓削は7イニング無失点2019年8月7日 紙面から ◇楽天10-0西武楽天が先発全員の15安打で3位に浮上した。1回に浅村の適時二塁打と銀次の2ランで3点を先制し、2回に1点、4回に島内の2点二塁打などで3点を奪い差を広げた。弓削は7イニング無失点で2勝目。西武は投打に精彩を欠き4位転落。 ◇ 熾烈(しれつ)なAクラス争いを繰り広げている西武との直接対決3連戦初戦。楽天の先発全員安打、2桁得点を誘発し、3位再浮上に導いたのはドラフト4位・弓削(ゆげ)の好投だった。 前回完封でプロ初勝利。今回は7回まで散発4安打、87球だった。2試合連続完封の期待もかかったが、「次も考えて」(平石監督)とローテ定着の期待を込めての交代。連敗を止めた左腕は「連打されないよう意識した。クイックや打たせて取る持ち味を出せた」と胸を張った。 栃木県佐野市出身。同市内の吉水小4年で野球を始めたばかりの頃、チームで初めてプロ野球観戦に来たのがこのドーム(当時の名称はインボイスドーム)だった。 観戦したのは、今は相手ベンチに座る西口投手コーチが、ノーヒットノーラン寸前までいった試合。「後から考えればすごい試合だったんだけど、子どもだったので、ヒットもホームランも出ないし、つまらないなって…」と苦笑い。栗山と写真を撮ってもらったとも。そんな2人とプロとして相対することになるとは「考えてもいなかった」というが、堂々たる投げっぷりだった。 同ドームの特異な蒸し暑さにも「去年まで群馬で投げてた方がしんどかった」とにやり。夏の暑さで知られる群馬県の太田市に本拠を置く社会人・SUBARUで鍛え上げた193センチ、105キロの巨漢左腕。シーズン終盤戦の鍵を握る。 (竹村和佳子)
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