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豚コレラ予防へ 柵設置25%補助 南砺市、イノシシ対策

 豚コレラ緊急対策で南砺市は六日、市内の養豚業者が設置する野生のイノシシの侵入防止柵の補助率を当初の20%から、25%に引き上げた。県、市、市鳥獣被害防止対策協議会による特別チームも設置し、市議会全員協議会で報告した。

 田中幹夫市長は「対策が長期化する可能性もある。経営規模の小さな養豚業者もおり、できることはすべてやって守りたい」と述べた。

 侵入防止柵は金属製のメッシュで、小動物対策にも有効。市内の四養豚業者が電気柵に加え、今月十六日までに計二キロにわたって各豚舎の周囲に設置する。県の50%補助もあり、業者負担は四分の一となる。

 このほか、沢の水を使用する豚舎が塩素消毒を導入。野ネズミ対策で殺鼠(さっそ)剤を豚舎の周囲に散布する。防鳥ネットを張る業者もいる。野生のイノシシの感染拡大防止では、国の許可をもとに経口ワクチンの餌をわなの周囲に散布する。

 市議からは「稲刈り後も田んぼのイノシシよけの電気柵は残した方がいいのか」、「豚糞(とんぷん)を使って特別栽培米を作っている農家もいる。堆肥の確保や風評被害を心配している」と懸念の声が上がった。万が一の豚舎への感染、殺処分を念頭に「安全な埋設場所を確保し、住民説明を」と求める声もあった。 (山森保)

 

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