柔道の世界選手権(25日開幕・日本武道館)に出場する男子代表は5日、宮崎県延岡市内で合宿を公開した。6月に左足の脛腓(けいひ)靱帯(じんたい)損傷のけがを負い、調整が遅れていた66キロ級の阿部一二三(21)=日体大=はフルメニューを消化。世界3連覇へ万全を強調した。
     故障した当初は「不安があった」と言う。スペインでの代表合宿を回避し、治療に専念した。7月中旬に稽古を再開。徐々にコンディションを整え、この日は大学生らを相手に実戦形式の激しい練習を繰り返した。「いい感じ。集中してできた」。左足を気にするそぶりはなかった。
     世界選手権では、同じ階級で五輪代表を争う丸山城志郎(25)=ミキハウス=との頂上対決も予想される。「自分の柔道ができれば絶対に負けない」。言葉にも自信が戻ってきた。 (木村尚公)