下の時代区分表などに、アイヌ文化期が1200年頃から始まることを以て、アイヌ民族の先住性を否定し、あろうことか学問上の成果を無視して、アイヌは同時期に北海道に侵入してきた外来民族などと妄想をたくましくする向きもあるようだが、全く馬鹿げた話である。pic.twitter.com/36NXpAJgdb
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その意味で、アイヌ民族同様、筆者などは厳密な意味での大和(日本)民族の形成は、室町期特に戦国時代(応仁の乱以降)のことと考えるのであるが、これは決してそれ以前の列島本土住民との血統的断絶を意味するものではない。そもそも民族とはそういうものなのである。
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なお、今回国会通過が予定されている「アイヌ新法」や、それが基づいた国連宣言に言うところの「先住民族」とは決して「最初」からのその土地の住民というものではなく、近代以降の植民地化の問題であることを改めて指摘しておく。https://twitter.com/xiongmao53/status/1113414028758409218 …
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下のように書いてしまいましたが、文化面で言うと、北海道縄文人の流れをくむ擦文文化がオホーツク文化と融合することによって、アイヌ文化(民族)が成立したと考えられています。https://twitter.com/xiongmao53/status/1114792442555817984 …
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これら一連の連ツイは、下記『まとめ』に【その7】として収録しています。https://matome.naver.jp/odai/2155179236140963701?&page=1 …
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訂正:「厳密な意味でのアイヌ民族」→「狭義のアイヌ民族」。 なお、このような言い方を現「アイヌ史」界隈では余りしないようだが、これは決して私の独創ではなく、網野善彦なども同様の見解を披露している。https://twitter.com/xiongmao53/status/1114790950927196160 …
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網野善彦『日本社会の歴史(下)』より引用。 《北東アジアでも、明の力がアムール川下流にまで及ぶ一方、日本列島北部の動乱による津軽・下北の諸勢力の動揺が北海道南部に影響を及ぼし、そのなかで、アイヌの動きも活発化した。アイヌは農耕を充実する方向を捨て、
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主として交易に従事する道を選択し、そのなかで新たに「民族」としてみずからを形成する道に進みはじめていた。》上書45〜46頁。 ここでまず注目したいのは、網野が「民族」と、民族を「」付きにしていることである。勿論、網野がどのような意図で、「」付けしたのかは断定できない。
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しかし、この網野の言う新たに形成されたアイヌ「民族」にしろ、決してそれ以前の北海道の住民と無縁であったわけでは無い。https://twitter.com/xiongmao53/status/1114790950927196160 …
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これはあくまで私の推定であるが、「(オホーツク文化との融合を果たし)現在に続く伝統文化と広がりを持ったアイヌ集団」=「狭義のアイヌ民族」と「それ以前から存在するアイヌ系言語の話者集団」=「広義のアイヌ民族」を区別する為、網野は前者を「民族」と「」付けしたのではないかと考える。
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少なくとも、上のような定義で「狭義」と「広義」のアイヌ民族を考えることは十分有効なことであると考える。ここで押さえねばならないのは、民族というものは国家などと同様、万古不易に存在してきたものではなく、特に個別の民族に至っては、当然、形成・発展・消滅の過程をたどるということである。
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なお、これらの大和民族形成時期についての私見も決して筆者の独創ではない。内藤湖南もさることながら、網野善彦の一連の著作を読めば、下のような大和民族の形成は南北朝から戦国にかけてという示唆を受けると思うのだが。https://twitter.com/xiongmao53/status/1114793759512727552 …
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