大手芸能プロダクション「ワタナベエンターテインメント」は5日、東京都渋谷区の同社でコンプライアンスセミナーを開催。社員と所属タレント約150人が参加した。警視庁組織犯罪対策部の特別講師や同社の顧問弁護士、警察庁出身でコンプライアンスを専門とする弁護士らも同席する中、約2時間にわたり、法令を遵守した事業活動に取り組めるよう、暴力団等反社会的勢力に対する対応の基本や違法薬物について、対策マニュアルの周知徹底、法律や違反事例の解説を取り入れた内容の講習を行った。反社会的勢力の会合に闇営業で出席し、今月末まで謹慎処分となっている「ザブングル」の加藤歩(44)と松尾陽介(42)も、真剣な表情で講師や弁護士らの話に耳を傾けた。
スケジュール都合で参加できなかった所属タレントや、大阪、九州、名古屋の支社に所属する社員及びタレントに向けては、今回のセミナー全編を映像化し、後日追加でセミナー日程を設けて講習を受けられるよう体制を整えるという。この日のセミナーを終え、同社「より一層のコンプライアンス体制強化に向けて取り組んでいくと共に、『エンターテインメントを通して世の中の人々に生きることの大切さを伝えたい』という理念の下、今後とも社会貢献に励んでいく所存です」とあらためて報告した。