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【ゴルフ】

渋野日向子に聞く 「なんで勝っちゃったんですかね」

2019年8月6日 紙面から

記者会見で質問に笑顔で答える渋野(共同)

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 -42年ぶりの偉業達成

 渋野「やっちゃいましたね、本当に。なんで勝っちゃったんですかね。本当にいらんことしてしまった、ハハハ。泣きそうになるかなと思ってたら、全然涙が出てこなかった。なんじゃそれ、みたいな」

 -ウィニングパットが入る予感は

 「入れる気でいた。ガッツポーズは考えていたけれど、(実際のポーズは)想定外。どうしようかな、どうしようかなと思いながら打ち始めたんですけど。パターを上げるしかなかった」

 -3番で4パット

 「でも、自分が攻めた結果で、結構オーバーしたけれど、打ち切れた。仕方ないなと思った。次のホールでは切り替えていた」

 -12番でドライバーと決めたのは

 「首位との差は関係なかった。トップであろうと絶対持っていた。そこでドライバーを持たなかったら悔いが残ると思ったので。アドレナリンが出てショットが飛んでいたので、振ったら届くだろうと思った」

■10番でV意識

 -どの時点で優勝を意識した

 「10番でバーディー取ってから。1打差だったので『いけるわ』『まだ狙えるわ』と。後半は3日間とも伸ばせていたので、得意な感じという思いはあった」

 -18番では

 「POはしたくないなと。バーディー取るか、ボギー打つか、3パットするか、シャンク打つか。2打目をだいぶ待たされたのでタラの駄菓子を食べていた。あとちょっと残っているのをキャディーの青木さんが食べてくれないので、私が食べるわって」

 -こういう興奮をまた一度味わいたい?

 「こういう(苦しい)思いはもうしたくない。この4日間、本当につらかった。笑ってましたけど、気疲れ半端ないんで。あの位置(優勝を狙える位置)にずっといるというのは、気も遣っていたと思う。何回疲れたと言ったか。何回帰りたいって言ったか」

 -日本ツアーに加算されませんが、優勝賞金は約7200万円

 「ほんとに? 今年これまで稼いだ分を一発で? やっちゃってる! でも、それを聞いても、もう海外に行こうとは思わない。日本が大好きです」 

■ドリル生きた

-これで国内2勝、そして海外でメジャー制覇。自分の中でゴルフが変わったという感覚は

 「全然ない。なんでこの位置でやっているんだろうとか、なんでこの試合出ているんだろうとか、何優勝しちゃっているんだろうとか。技術的には、追い込まれたときのパッティングの決まる率が高くなっている。青木さんから言われているドリルのノルマが生きているのかなー。ちゃんと決まらないと練習は終わらない。去年始めたころは3時間くらいやっていた」

 -宮里藍さんのようにツアーを引っ張って行く存在になりたいと言っていた

 「いやぁ、まだまだ。藍さんとは比べものにならない。そう思ってしまうとてんぐになってしまうと思うので。まだ全然下っ端です」

 -静かに生きて行きたいとも言っていた

 「今年の目標は国内ツアーのシードを取りたいと思っていたのが、サロンパス杯で優勝してしまい、だんだん結果を出すようになってしまい、静かに目立たないようにプレーする予定だったのにこうなってしまい…。うれしいっちゃうれしいけど」

◆青木コーチが渋野に課したパッティングのドリル

 カップ周囲9カ所から1球ずつボールを打って、全部入れられるまで続ける。2回まで外してもいいことにすることで、終盤になるほどプレッシャーを感じさせる。1メートルから始めて、50センチずつ伸ばす。

 

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