2019.01.17
外壁塗装
日本の賃貸住宅の約60%以上が築25年以上の物件と言われています。このコーナーでは賃貸物件の修繕・改修が、「築25年からの空室対策」をテーマに、効果的な修繕とリノベーションについてご紹介します。
今回は「外壁塗装」についてです。
塗り替えのサイン、空室対策に繋げる方法、注意点をご紹介します。
■外壁塗装のタイミング
外壁塗装には、「塗料の膜で外的要因から守る」と「外観の印象UP」という2つの役割があります。
(※外的要因=紫外線、酸性雨など)
修繕のタイミングは、部位や塗料にもよりますが8年~12年と言われています。皆様のご所有の物件が築25年の物件だと仮定した場合、
すでに2回ほど塗り替えなどの修繕を行っていることになるかと思いますがいかがでしょうか?
そろそろかな…という方は、下記の写真のようなサインが出ていないかご確認ください。
また、入居者を募集している場合、引越しシーズンの2月~3月は避けたほうが良いという意見を耳にします。
足場がかかっているので目に止まりにくい上に、どんな風になるのかな?など不安に思ってしまう人もいるということかと思います。
ただし、「こんな風に変わります!」と期待してもらえるような掲示物や写真があれば、チャンスになるので一概には言えません。
※写真はイメージです
■外壁塗装で空室対策
物件を探している人が最初に目にするのが外観です。物件の第一印象は入居率に影響していきます。塗り替えのタイミングに、デザインを変更してみるのも空室対策として有効です。
デザインを変更する際、入居の可能性が高いターゲットに気に入ってもらえるかがポイントです。
思いつきや好みで変えてしまいたくなるのですが、ここはしっかり分析していきましょう。
それでは築25年以上で、外壁塗装の施工事例をいくつかご紹介いたします。
■外壁塗装事例~その①「ターゲットに選ばれた外観」~
築年数:26年
構 造:木造2階建て
部屋数:8部屋
立 地:最寄り駅から徒歩10分程度
結 果:空室2部屋→満室
2部屋空室でしたので、外壁改修のタイミングでデザインをリニューアル。立地・間取りからターゲットは自転車やバイクが好きな男性に設定。
ポイントは、ガレージをイメージしつつ「塗装の塗り分けでアクセントをつけたこと」と「物件名を塗装でデザインしたこと」です。
■外壁塗装事例~その②「古さを逆手に取った塗装術」~
築年数:40年
構 造:木造2階建て
部屋数:2部屋
結 果:2部屋空室→満室 家賃2万円アップ
築年数もあってかなりの苦戦物件でしたが、もう少し収益物件として稼働させたいというご要望からリノベーションに至りました。
立地・間取りなどからターゲットを「倉庫カフェなどインダストリアルな雰囲気が好きな若者」に。ポイントは、
「(古さ)トタンを活かしたこと」と「色のこだわり」です。
こちらも物件名を塗装でデザインしています。
下の写真は倉庫カフェのイメージです。
■外壁塗装の注意点
塗料の選び方や工程など注意すべき点は色々あるのですが、ここでは別の視点で1点ご紹介します。
それは、外装を塗り替えると、塗った部分以外のところ(特に玄関ドアや室名札など)の古さや黄ばみが際立ってしまう点です。
とはいえ玄関ドアを交換するとコストがかさむので、予算が気になる場合はダイノックシートを貼って風合いを合わせてあげると問題は解消できます。
外壁塗装の金額は、塗料の種類や建物の状況などによって変わってきます。デザインもターゲットとなる入居者の属性によって大きく変わります。
費用はどれくらい想定すればよいのか、どんなデザインが良いのかなど、計画を立てられる方はぜひ当社の無料建物診断をご活用ください。