ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

やすらぎの刻~道 第83話 風間俊介、宮田俊哉、佐藤祐基… ドラマの原作・キャスト・主題歌など…

『やすらぎの刻~道 #83 テレビ朝日開局60周年記念』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 手紙
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  15. 除夜
  16. 祥恩寺
  17. 信子
  18. カボチャ
  19. ニキビ
  20. 一人

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『やすらぎの刻~道 #83 テレビ朝日開局60周年記念』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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やすらぎの刻~道 #83 テレビ朝日開局60周年記念[解][字]

巨匠・倉本聰氏が1年間をかけて描くのは、山梨を舞台に昭和~平成を生き抜いた無名の夫婦の生涯。そして『やすらぎの郷』のその後。2つの世界が織り成す壮大な物語!

詳細情報
◇番組内容
根来公平(風間俊介)の親戚である根来鉄兵(平山浩行)が、召集令状を破り捨てて山へ姿を消した。根来家も警察から調べを受ける。鉄兵の狩りの師匠・山おじ(麿赤兒)も捜索隊に加わるが…。そんなある夜、公平は航空服姿で庭に佇む兄・公次(宮田俊哉)の姿を目撃する。一方、突然根来家を出て行ったしの(清野菜名)から手紙が届き、皆ひと安心する。
やすらぎの郷」には九重めぐみ(松原智恵子)が新たに入居してくる。
◇出演者
風間俊介宮田俊哉Kis-My-Ft2)、佐藤祐基、風間晋之介、井上希美、木下愛華、須森隆文、小久保寿人、塩見大貴、谷遼
◇作
倉本聰
◇音楽
島健
◇演出
池添博
◇主題歌
中島みゆき『慕情』『進化樹』『離郷の歌』(株式会社ヤマハミュージックコミュニケーションズ
◇スタッフ
【チーフプロデューサー】五十嵐文郎テレビ朝日
【プロデューサー】中込卓也テレビ朝日)、服部宣之(テレビ朝日)、山形亮介(角川大映スタジオ)
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/yasuraginotoki/
☆Twitter
 https://twitter.com/yasuragino_toki
☆Instagram
 https://www.instagram.com/yasuraginotoki/

 

 


(根来公平)
〈供出される事になった

祥恩寺の鐘を

村の人たちが
みんなで突いた夜〉

〈僕は 庭先にそっとたたずむ
公次兄ちゃんの姿を見た〉

兄さん…。

〈信子も幸子も一緒だった〉

〈公次兄ちゃんは 航空隊の姿で

僕らに笑いかけて
ピシッと敬礼した〉

(根来信子)消えた…。

〈それが 単なる幻だったのか
夢だったのか

僕には わからない〉

〈でも その姿は…

僕の心に はっきり焼きついた〉

♬~

(荒木)ゆっくりお願いします。
(男性)はい。

(荒木)はい ゆっくりで。

〈翌日 祥恩寺の梵鐘は
取り外されて運ばれて行った〉

〈だけど 僕らの頭には

ゆうべ 確かに 庭先に立っていた

公次兄ちゃんの姿が
焼きついていた〉

〈誰も
口には出さなかったけれど

あれは 兄ちゃんが別れに来た姿
だったのではないかと

心の中で みんな思っていた〉

〈兄ちゃんは戦死して

もう この世には
いないんじゃないか

そういう
どうしようもない不吉な思いが

それぞれの中にあった事は
確かだ〉


〈嫌な その気分を
吹き飛ばしたのは

その日 届いた軍事郵便だ〉

(幸子)兄ちゃん!

公次兄ちゃんから
手紙が来た!

〈公次兄ちゃんからの
それは手紙だった〉

〈その手紙には

墨で ところどころ塗りつぶされた
検閲の跡が残されていたが

元気そうな
兄ちゃんの懐かしい文字が

南十字星の絵と一緒に躍っていて

沈んでいた僕らの気持ちを
吹き飛ばした〉

(根来公次の声)
「元気でやってるか」

「俺は元気でがんばっている」

「今 …の …で
飛行場建設の任についている」

「こっちは常夏で
空が抜けるようだ」

「夜になると
南十字星が はっきり見える」

「しのちゃん
千人針と手紙 ありがとう」

「君の質問に答えたいが

時間もないし
書けないことも いっぱいある」

「君の云うように
ここの基地にも

赤十字から派遣された
従軍看護婦は何人かいる」

「今 こっちでは …の …で
彼女たちの仕事は…」

「もし 君が本気で望むなら
赤十字の本部を訪ねたまえ」

「役場にきけば すぐ判る筈だ」

「但し…」

(幸子)
塗りつぶされた箇所が多くて

何書いてあるのか
わかんない。

(信子)でも しのちゃん

公次兄ちゃんに
手紙 書いてたんだ。

ああ。

この手紙 しのちゃんに渡さなくて
いいのかしら?

渡すったって
居場所が わからないんだ。

うん。

しのちゃん 従軍看護婦
なりたかったのかな?

(荒木)鉄兵の奴…。

〈鉄兵兄さんの行方は

山狩りのかいもなく
全く つかめず

山おじは 山奥へ入ったきり
あれから 姿を見せなかった〉

〈その日 公一兄ちゃんは

紀子姉さんを見舞いに
水沼へ行っており

三平兄ちゃんも 用事があるからと
仕事を早く切り上げて

どこかへ
出かけて行ってしまった〉

〈多分 三平兄ちゃんは

貫井の司郎さんたちと会うために

鯉沼へ
こっそり行ったんだと思う〉

〈兄ちゃんは

司郎さんや五介さん 修さんたちと
たまに 夕方 会う事を


鯉沼会議と称して
楽しみにしていた〉

(貫井司郎)鉄兵さんは
そのあと どうなった?

(三平)あのままだ。

(中村 修)なんの話だ?

俺のいとこが 赤紙破って
一人で山奥に消えちゃったんだ。

(2人)えっ!?

(西条五介)徴兵拒否か!
(中村)本当かよ!

わあ すげえ度胸だな。

まだ 見つかってないのか?
ああ。

どこの山だ?

入ったのは 家のすぐ裏山だが

あの山は深くて
南アルプスまで繋がってる。

いとこは 普段 猟師をしてるから
あそこらの山は熟知してるんだ。

警察とか軍隊は捜してないのか?

捜してるさ。 大騒ぎだ。

俺まで 特高に調べられた。

(中村)本当かよ!

捕まんなきゃ いいけどなあ…。

(西条)ものすごい話だな。

人には黙っててくれ。

そうじゃなくても 非国民って

もう 近所から
白い目で見られてるんだ。

(西条)わかった 大丈夫だ。
(中村)絶対しゃべらない。

それにしても
日本軍は破竹の勢いだな。

大戦果 大戦果って
どこまで行くんだ?

それがさ…。

どうやら そうでもないらしいぞ。

どういう事だ?

俺の東京の同じ下宿に
新聞社に勤めてる人がいるんだ。

その人が
こっそり話したところじゃ

今の報道は嘘だらけだって
いうんだ。

どういう事よ?

軍から
厳しい報道管制が敷かれて

勝った 勝ったって

そういうニュースばかり
毎日のように流されてるけど

実際は かなり違うって言うんだ。

(貫井)都合の悪いニュースは
報道されてないって言うんだ。

その人の新聞社でも

この前 ある島の守備隊が全滅した
っていうニュースを流して

編集長が軍に呼び出されて

すさまじい勢いで
怒鳴られたらしい。

じゃあ 大戦果 大戦果
っていうのは 嘘か?

いや 全部が嘘って事は
ないだろうが

かなり割り引いて聞いたほうが
正しいようだ。

それじゃあ
日本は優勢じゃないのか?

そこまでは
俺には わからない。

けど
ガダルカナルの戦闘なんかも

日本軍は
かなり苦戦してるらしい。


軍部は 必死に否定してるけど

こっちの被害も
相当のものだったって話だ。

空中戦でも かなりの戦闘機が
やられたらしいぞ。

(貫井)何しろ
敵は物量がすごいから

その点で
太刀打ちできないらしいんだ。

実はな…

この前 嫌な夢を見たんだ。

どんな…?

山淵の駅に
深夜 1台の軍用列車が着いて

そこから 血だらけの一個小隊が
降りてきて

ふるさとの村に帰って行く夢だ。

ハハッ… 夢だろう?

ところが 俺がその夢を見た
ちょうど同じ頃

うちの公平と信子と幸子が

庭先で 兄貴を見たって言うんだ。

兄貴?

航空隊で南洋に行ってる
2番目の兄貴だ。

公次っていう兄貴だ。

その兄貴が

庭先に 一人で立ってて

笑って

敬礼して…

消えたって言うんだ。

…夢だろ?

だけど
3人が一緒に見てるんだぜ。

その話を聞いた時

俺は ピンときた。

ああ…
兄貴は戦死したんだなって…。

もっとも そのあと

その兄ちゃんから
軍事郵便で手紙が届いて

元気でやってるって
言ってきたけどな。

おお…。
ああ…。

だけど その手紙も検閲だらけで

ほとんど墨で
塗りつぶされてたから

一体 どこの
なんていう所にいるのかも

ほとんど わかんない
手紙だったんだ。

あんなに居場所まで
隠さなくちゃならないほど

軍には機密が多いもんなのかな。

〈8月の末に 大型台風が来て

麦の畑は散々にやられた〉

〈春先に植えた
ブドウの試験苗も

この土地の土には合わないらしく

そのほとんどが
惨めな姿をさらしていた〉

〈わずかに 農林8号と呼ばれる
サツマイモの品種と

カボチャが
多少 収穫できたけど

その秋は 小野ヶ沢の農家にとって
なんとも悲惨な秋だった〉

〈それでも 山は
いつものように美しく紅葉し

その葉が散って 谷あいの景色は
秋から冬へ 徐々に移行した〉

♬~

〈鉄兵兄さんの消息はないままで

山狩りも
とっくに終わっていたが

山おじは
あれきり帰って来なかった〉

〈「欲しがりません 勝つまでは」
という言葉が

その年 ひたすら ラジオで叫ばれ

産めよ増やせよ

「何がなんでも
カボチャを作れ」

という標語と共に

いわば 今で言う流行語になった〉

(鈴)

〈そうして
昭和17年は幕を閉じた〉

〈もう除夜の鐘の鳴らない
小野ヶ沢の大みそか

5人になってしまった
僕ら一家は

庭先で
餅つきこそしなかったけれど

例年のように
鎮守の森から始めて

祥恩寺 墓参り

庚申様に屋敷神様と

いつもの道筋を歩いてたどった〉

〈鎮守様では 鈴まで供出され

神様を呼ぶ事すら
できなかったけど

僕らは とにかく 公次兄ちゃんが
無事である事を心から願い…

目の前にやってくる昭和18年
少しでも何事も起きないように

ひたすら祈るしか
すべがなかった〉

〈ニキビ〉

〈小野ヶ沢の一年が暮れていく〉

〈だけど この大みそか

除夜の鐘も鳴らず
鎮守の森に鈴の音も聞こえない

なんとも静かすぎる
闇の中の年越しだ〉

〈ニキビ〉

〈紀子姉さんの所へは

公一兄ちゃんが 週に一度は
顔を出しているから大丈夫だ〉

〈新しい年が
どんな年になるのか

僕には全く見当がつかない〉

〈三平兄ちゃんも
徴兵検査を終え

そのうち 戦場へ行ってしまう〉

〈日本は… 小野ヶ沢は
どうなってしまうのか…〉

〈あの懐かしい
除夜の鐘が聞きたい〉

〈お前らと一緒に
あの音を聞きたい〉

♬~

〈一日の夕方 年賀状が届いた〉

〈その中に交じって

しのちゃんからの手紙が
入っていた〉

(根来しのの声)「私は横須賀の
海軍病院で働いています」

戦争っていうのが
どんなに怖いものか

今頃 やっと少しわかったの。