川崎は松本と0-0で引き分けた。首位FC東京と6差の勝ち点39で横浜Mと並び、得失点差で2位。名古屋は試合終了間際の失点で浦和と2-2で引き分け、10試合勝利なしとなった。大分は鳥栖との九州対決に2-2で引き分けた。
川崎が攻め立てた。押し込んだ。だが、最後の迫力と鋭さ、ラストパスの精度を欠き、攻め切れない。中村、家長、斎藤、知念の前線4人はシュートゼロに終わった。「勝つための動き、ゴールへ向かう姿勢を出し続けなければいけなかった」。痛恨のドロー劇に、鬼木監督の表情は苦々しかった。
前戦・広島戦から中3日で迎えた酷暑の消耗戦。先発を5人入れ替え、フレッシュな陣容で臨みながら、歯車がかみ合わない。パスは回れど、どう切り崩すのか。後半40分、長谷川のクロスに途中出場の小林が体を投げ出して飛び込んだが、右足シュートは惜しくも枠をとらえられなかった。ゴールへの道筋はかすみ、小林は「崩しらしい崩しはできていなかった」と肩を落とした。
ホームの等々力でなぜか勝てない。17年は12勝4分け1敗、18年は11勝2分け4敗と圧倒的な勝率を誇っていたが、今季はここまで計12戦で3勝8分け1敗。負けてはいないが、勝ててもいない。首位・FC東京と勝ち点6差。「等々力劇場」の復活が、リーグ3連覇への必要条件になるのは間違いない。 (松岡祐司)