サビ取り剤は水性シミ抜き剤の中でも最も酸性の強い、PH値の非常に低いシミ抜き剤である。その分だけ取扱いに注意が必要。
サビ取り剤の代表的なものは通常「フッ化水素」と呼ばれているものとシュウ酸がある。危険ではあるがほとんど瞬間的にサビのシミが抜けるのでクリーニング業界では好んで使われる。
フッ化水素は工業用用途としては曇ガラス用の処理剤として使われる。要するにフッ化水素はガラスを侵すので、ビーカーやガラス棒は使えない。
一方サビ取り剤であるから、金属容器やステンレスを侵す。使えるのはプラスチック容器や木・タオルである。タオルはシミを抜く衣料の下に入れて処理する。
※フッ化水素系のシミ抜き剤が手や体に付いた場合、直ちに大量の水で洗わねばならない。
フッ化水素が手についてそのままにしておくと骨が侵され、最悪の場合、指を切断しなければならない。