中国、日韓対立に危機感 北京でRCEP閣僚会合
更新 sty1908030006日中韓や東南アジア諸国連合(ASEAN)などが参加する東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の閣僚会合が3日、北京で開かれた。輸出規制強化を巡り日韓両国が対立する中、中国の胡春華副首相は「年内妥結に向け、お互い配慮する努力が必要だ」と訴えた。名指しは避けながら、日韓問題がRCEP交渉を停滞させることに危機感を示した。年内妥結は「相当厳しい」との認識も示した。
日本からは世耕弘成経済産業相が出席したが、韓国との2国間協議は行わない見通し。会合終了後に、世耕氏が記者会見する予定。
RCEPは16カ国が参加する広域の経済連携協定(EPA)。日韓を含め各国が個別に関税交渉をまとめることが条件で、日韓関係の悪化が影を落としている。
米国との貿易摩擦が深刻化する中国は、米国が関わらないRCEPをまとめ、市場拡大などにつなげたい考えだ。(共同)
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